就活スタート号 保育・幼児教育系学生版
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子どもの遊びを支援するプレーリーダー「やっちゃダメ!」は最小限自ら考える力を育む プレーパーク(冒険遊び場)は、できるだけ禁止事項を少なくして、子どもたちが自らの責任の下、自由に遊べるように配慮された場です。お仕着せの遊びではなく、自分で工夫して自分が決めたように遊ぶことを尊び、より創造的で豊かな遊びに没頭する子どもを育んでいます。 プレーパークにやって来るのは、主にその地域の子どもたち。遊び盛りの幼児や小学生はもちろん、中学生以上や大人が訪れることもあります。年齢制限はありません。異なる年齢層が入り交じり、対等な立場で遊ぶことも大切にされているからです。 施設の構造や細かいルールはプレーパークごとに異なりますが、ブランコや鉄棒といった一般的な遊具は存在せず、立地を生かした手づくりの遊具や、廃材を活用した遊び道具などが用意されていることが多いようです。何かと禁止事項が多く、自由に遊べない公園が近年増えている一方、プレーパークでは穴掘りやたき火まで許されているケースもあり、子どもたちがのびのびと遊べるオアシスとなっています。欧州発祥のプレーパーク日本でも徐々に広がる そもそも、プレーパークの始まりは、第二次世界大戦のさなかデンマークのコペンハーゲン市郊外に造られた「エンドラップ廃材遊び場」だとされています。1950~70年代ごろになるとヨーロッパを中心に冒険遊び場運動が巻き起こり、その流れは世界中へ広がっていきました。 日本では、初めて(※1)の常設のプレーパークとなる「羽根木プレーパーク」(東京都世田谷区)が1979年に誕生しています。その後、徐々に数を伸ばしていき、2013年時点で全国に約400(※2)ものプレーパークが存在しています。プレーパークの運営母体は行政やNPO法人が多いですが、なかには地域住民がグループを作って運営を担っていることもあります。 今回は「子どもたちにもっと自由な遊び場を!」という思いで私有地を活用して生まれた「のざわテットーひろば」を訪れました。夢中になって遊んでいる子どもたちの、いきいきとした表情の秘密に迫ります。土管やタイヤ、木材など、廃材を生かした素朴な遊具が子ども心をくすぐります。「狭いところ大好き!」な子どもたちのために、ウッドデッキの裏には細い小道が。プレーリーダーは「プレーワーカー」「ペタゴー」などとも呼ばれ、プレーパークにとって大切な存在です。特別な資格を求められるわけではありませんが、保育や教育を学んだ人が多く活躍しています。プレーリーダーの本分は子どもの遊びを支援することですが、それは一緒に遊ぶことだけを意味するのではありません。例えば、子ども自身の「遊びたい」という気持ちを引き出し、自分で考えることや決めることを促す雰囲気づくりが欠かせません。また、よりよい遊びのために環境をデザインする、遊び場や導線に潜む危険を察知して緊急対応する、地域の大人の遊びに対する理解を深めるなど、ほかにもさまざまな役割を担います。1122プレーリーダー岩間祥子さんのインタビューはP. 136※1 NPO法人日本冒険遊びづくり協会HPより※2 第6回冒険遊び場づくり活動団体実態調査より133

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