就活スタート号 保育・幼児教育系学生版
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宝塚からうたのおねえさんへ子どもの頃の夢が実現した! 私が子どもの頃に描いた夢は「宝塚に入ること」「うたのおねえさんになること」「幼稚園の先生になること」の3つでした。小学5年生のとき童謡歌唱コンクールでグランプリ賞を頂いたことがきっかけで本格的に歌の世界へ入り、宝塚の舞台に立つという大きな夢もかないましたが、「子どもたちと一緒に歌いたい」という気持ちはずっと持ちつづけていました。実は、宝塚時代にも「おかあさんといっしょ」は見つづけていたんですよ。宝塚を退団するタイミングでうたのおねえさんを募集していたので、意を決してオーディションに挑戦。2つ目の夢を実現することができました。 実際にうたのおねえさんとしてカメラの前に立つまでには、来る日も来る日も譜読みして曲を覚え、同時にダンスのレッスンに通う日々がありました。「エプロンのお姉さん」として収録現場に入り、現場の空気感をつかむ研修もしました。エプロンのお姉さんとは、「おかあさんといっしょ」に出演する子どもたちのお世話をしてくださるスタッフさんのことで、毎回45人くらいの子どもたちと一緒に番組を作りあげていくためには欠かせない存在なんです。 現場に入るようになって気づいたのは、どんなに幼い相手であっても、「子ども扱い」でおざなりな対応をしてはダメだということ。嫌がったり泣いたりしていることには必ず理由があり、目を見て話せばちゃんと気持ちが通じることがわかりました。例えば、リハーサル中ずっと泣いていた女の子の話を丁寧に聞いてみると、「おめかししてきた洋服が動きづらかった」という涙のわけが明らかになったこともあります。3つ目の夢であった「幼稚園の先生」のような経験も、少しくらいは出来たのかなあと思います。想定外のハプニングが日常のうたのおねえさん時代 子どもたちと一緒に歌って番組を進めることには、宝塚時代とはまったく違った難しさがありました。宝塚では積み重ねてきた練習の成果を舞台で発揮するためにみんなが一丸となるので、ある意味でスムーズに物事が進みます。ところが、「おかあさんといっしょ」では、想定外のハプニングが日常です。本番中、セリフを話している私に「その髪飾り持ってるよ!」と話しかけてくる子、ずっと私の腕の肉をもんでいる子、「結婚しよう」と言ってくれる子……(笑)。子どもはノリノリ、大人はグッとくる『ぼよよん行進曲』いろいろな曲を歌わせていただきましたが、ファミリーコンサートで子どもたちが盛り上がるとっておきの一曲といえば『ぼよよん行進曲』(作詞/中西圭三・田角有里 作曲/中西圭三)。私がうたのおねえさんだったときに創られたこの曲は、「どんなに大変なことがあっても、自分の足の下についているバネで大空へ飛び上がろう!」という力強い応援歌。「ぼよよよ~ん」と飛び上がる楽しい振り付けを含めて子どもたちに大人気ですが、厳しい現実に立ち向かう大人にも響く歌詞で、おなかの底から勇気が湧いてくるような一曲です。はいださんが選ぶ一曲みんなの背中を押してくれる、人生の応援歌です19

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