就活スタート号 保育・幼児教育系学生版
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保育所と幼稚園の違い入園できる年齢0歳~小学校就学前3歳~小学校就学前厚生労働省児童福祉法文部科学省学校教育法原則8時間原則4時間保育士幼稚園教諭保護者が保育に欠けると判断された場合その市町村に住民登録している子ども義務任意管轄省庁&法的根拠保育(教育)時間保育(教育)担当者の資格入園の基準給食子どもを預かり、成長を促すように深く関わる保育士と幼稚園教諭。シゴトの内容は似ているようですが……。そもそもの成り立ち、また保護者からの位置づけには大きな違いがあるようです。ポイントをチェックしてみましょう。保育士は、児童福祉法において「保育士の名称を用いて、専門的知識及び技術をもって、児童の保育及び児童の保護者に対する保育に関する指導を行うことを業とする者をいう」と定められています。保育士をめざす学生の皆さんにとって就職先として検討する多くは保育所と呼ばれる施設になりますが、その種類と保育所以外の施設にはどのようなものがあるのか整理してみましょう。2保育所の種類3保育所以外の施設児童養護施設事情があって家族といっしょに暮らせなくなった子どもを迎え入れる施設。食事や洗濯から勉強のサポートまで、24時間体制で支えています。母子生活支援施設生活に不安のある母子家庭を、親子で迎え入れる施設。保育士の資格をもつ人などが母子指導員として、育児や就業の相談にのっています。児童自立支援施設不良行為をしたか、するおそれのある子どもを入所させて立ち直りを促す施設。保育士は児童生活支援員として、児童自立支援員と協力して働いています。乳児院両親の病気や未婚出産など、事情があって家庭で育てるのが難しい赤ちゃん(1歳未満。必要に応じて延長可)を引き取って育てる施設。医師や看護師、保育士などが働いています。助産施設生活の困窮で、入院助産を受けられない妊娠中の女性や、産後まもない母子を受け入れる施設。助産師や保育士が働いています。児童厚生施設地域の子どもが元気に暮らせるよう、遊びの場と遊びのアイデアを提供する施設。保育士資格や教員免許を持つ人が、遊びをサポートする職員として働いています。児童家庭支援センター地域の子どもの相談や、その子の親やまわりの大人の相談にのる施設。保育士や社会福祉士が、相談役や、ほかの児童福祉関係者へのつなぎ役を担っています。保育所と呼ばれる施設厚生労働省が指定する基準に準拠し、都道府県知事などから許可を得て運営する「認可保育所」と、それ以外の「認可外保育所」に大きく分けられます。施設の面積、職員の配置・人数、屋外施設などが、厚生労働省が定める基準を満たし、都道府県知事などから許可を得ている保育所。運営費の多くは公費でまかなわれ、申込や保育料の支払いは市区町村にて行います。運営自体を地方自治体で行う公立保育所と、社会福祉法人や株式会社が行う私立があります。保育料が比較的安く、原則として園庭が必要であることなどから人気が高い反面、その設置、人員配置の基準の高さから、用地確保が難しい大都市圏では施設数が決定的に不足しており、また各市区町村における入園審査基準が高いため、待機児童問題の要因になっていることも否めません。認可保育所・事業所内保育所(企業内保育所・病院内保育所)・へき地保育所・地方単独保育事業(認定保育所・認証保育所)認可保育所以外のすべてが該当。企業や病院などで独自設置する「事業所内保育所」「病院内保育所」、交通条件などで恵まれない山間地、離島などのへき地で児童の保育を行う「へき地保育所」、地方自治体を中心として、その自治体の現状に合った独自の基準によって運営される「地方単独保育事業」などがあります。特に「地方単独保育事業」である「東京都認証保育所(東京都)」「横浜保育室(横浜市)」「ナーサリールーム(さいたま市)」「せんだい保育室(仙台市)」などのいわゆる認証保育所・認定保育所は、多様化するニーズに対応すべく柔軟なサービスを展開することで、待機児童解消に向け、非常に重要な役割を担っているといえるでしょう。認可外保育所保育所幼稚園認定こども園管轄が異なる保育所と幼稚園をまとめる行政的な側面と、シゴトをするために託児しながらも就学前の教育を受けさせたいという保護者のニーズに応えるべく、一貫して保育と教育を提供する認定こども園。主となる施設のタイプで「幼保連携型」「幼稚園型」「保育所型」「地方裁量型」の4つに区分され、今後の広がりが期待されています。シゴト場として考えるうえでは、保育士に加えて「幼稚園教諭免許状」を取得することを前提にキャリアを考えたほうが良いでしょう。幼稚園の役割保育所の役割認定こども園37

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