マイナビ看護学生就活BOOK 北陸・甲信越版
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「うれしかったのは翌朝の勤務交代の時に『あなたがいてくれてよかった』と言われたこと。自分の看護や存在が患者さんの支えになったのだと、改めてICUの看護師になって良かったと思いました」しかし、悲しい別れを経験することもある。2年目になって間もない時、立て続けに2人の患者さんの最期に立ち会った。1人はまだ1歳ほどの幼い子どもで病院に運び込まれたものの、手の施しようがなく旅立った。もう1人は高齢の患者さんで、一時は長井さんの呼びかけに応えていたが容体が悪化。懸命な心臓マッサージのかいなく亡くなった。「辛くて、悔しくて。私は心臓マッサージをするために看護師になったんじゃない、生きるためのケアをするために看護師になったのに入職後は集合教育で点滴や挿管などの技術演習を重ねる一方、病棟でも5年以上のキャリアを持つ匠ナースと年齢の近いプリセプターが長井さんの成長を手厚くサポート。新人看護師が安心して看護に臨めるよう病棟全体で新人を育て、見守る体制があるのが同病院の特長だ。「少しずつ業務にも慣れ、夜勤も始まった頃、脳出血で緊急入院された患者さんを担当したことがありました。ICUに運ばれてすぐに開頭手術が決まり、そのまま手術室へ。この急展開に不安そうな患者さんを勇気づけたい一心で『大丈夫。ここで待っていますからね』と見送りました」手術は無事成功し、再びICUへ。長井さんはその後も頻繁に声を掛けたり、手を握ったりと献身的な看護を続けたという。と落ち込みました。そんな時、『患者さんはあなたを選んでくれた。最期に立ち会わせてもらったのよ』と先輩に言われ、ふっと心が軽くなりました」人の生死に関わる責任の重い仕事だからこそ、長井さんはオンとオフをきちんと分け、プライベートは思い切り楽しんでいる。連休を取得できれば国内外へ旅行に出掛け、夜勤明けの休日も友人と食事やショッピングに行くなど全力で楽しむ。「こうしてメリハリをつけるからこそ全力で仕事に取り組み、患者さんにも真摯に向き合えると思っています。これからもICUで経験を積み、どんな小さな変化にも気づける一人前の看護師になることが私の目標です」。そう語る長井さんの看護師という仕事への誇りがひしひしと伝わってきた。必要とされ頼られる、生命に関わる仕事を担うやりがい厳しい現実と向き合うからこそメリハリをつけることが大事普段のお休みは友人とカフェでお茶、連休には必ず旅行に出掛けます。頻繁に行くので「次はどこ?」と先輩から聞かれるほど。最近も北海道に行ったばかりですが、次は上海に行こうと計画しています。オンとオフを切り替え、メリハリをつけるのが私流。でも意外と堅実で、社会人になってからはお弁当づくりも。作り置きで効率化を図り、余った時間で遊びに行くんですけどね(笑)。CONTACT院長渡辺直也看護部長福田峰子病院種別 一般病院設置体 宗教法人病床数 581床職員 1,650名       (2018年1月現在) 看護師 700名 (2018年1月現在)看護体系 一般病棟 7:1外来患者 1,195名/日平均入院患者 503名/日平均診療科目内科(循環器内科・呼吸器内科・腎臓内科・脳血管神経内科・糖尿病・内分泌内科・消化器内科・腫瘍内科・リウマチ内科・血液内科・緩和医療内科・総合内科)、精神神経科、小児科、産婦人科、外科、小児外科、整形外科、脳神経外科、心臓血管外科、眼科、皮膚科、形成外科、泌尿器科、耳鼻咽喉科、麻酔科、病理診断科、放射線診断科、放射線治療科、リハビリテーション科、臨床検査科、救急科(集中治療科)宗教法人在日本南プレスビテリアンミッション 淀川キリスト教病院〒533-0024 大阪府大阪市東淀川区柴島1丁目7番50号TEL.06-6322-2250http://www.ych.or.jp/長井りささん淀川キリスト教病院職種 看護師入職年 2017年出身校所在地 大阪府病院所在地 大阪府診療科目 ICUProfile物心ついた時には看護師になると決めていた長井さん。「友人のおばあちゃんが入院した時、『病院で本当に良くしてもらって』と感謝する言葉を聞き、自分も人の役に立つ仕事がしたいと思い、この道を選びました」と看護師を目指したきっかけを教えてくれた。はこちら59

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