● 建設コンサルタント中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋人を知る プロフェッショナルたちの肖像Portrait Of The Professionals高速道路の全体から細部まで プロの目で安全を見つめる中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋が管理する高速道路は、じつに1300キロ近い区間に及ぶ。当然、その中には豪雪地帯もあり、愛知県出身の打田さんにとって、最初の成長のきっかけとなったのも、そうした現場だったという。「入社時の配属先が敦賀道路事務所でした。普段はパトロールカーで日常点検を行うのですが、冬季の大雪の日は詰所に入り、中日本高速道路株式会社が行う、除雪作業や通行止めの判断のサポートをします。その時の判断次第で事故につながったり、お客様に不便をおかけする事態が生じることもあり、この業務でお客様第一の視点を養うことができました」その後は、動物の侵入防止柵の新設工事などで施工管理も任され、2019年からは名古屋支店へと移った打田さん。コンクリート橋や鋼橋の調査業務に従事している。「それまでは高速道路全体を見ていたのが、ここではなぜ異常が起きたのかを調査するため、橋の構造など、より、詳細な部分を見ることが求められます」実際、配属になった年には、橋のジョイント部分に緊急事態が発生し、同様のトラブルを防ぐための計画から調査、結果報告までをメインの担当として携わったそうだ。現在でも、その結果をもとにした調査が別のタイプのジョイントに取り替えられるまで続けられている。「私が思う高速道路のプロは、補修や補強につながるベストな提案ができる技術者です。私たちは直接工事等を手がける立場ではないものの、点検や施工管理といった業務を通じ、縁の下の力持ちとして高速道路の安全を支えているという自負を持っています」と打田さん。今後の目標は、橋梁以外の経験も積み、自分が極めたいと思う分野を見つけることだという。「急を要する際の関係者とのやり取りでのレスポンスの速さと、人に尋ねることでの迅速な解決を心がけています」と打田さん。協力し合う姿勢は、学生生活で培ったものだ。打田 有生さん名古屋支店 道路技術部 構造技術第二課PROFILE2016年入社。工学部社会開発工学科卒業。専攻は都市開発。渋滞予測などの交通計画を研究する中で、重要なインフラである高速道路に興味を持った。入社後は日常点検業務から始め、現在は橋梁の調査業務に挑んでいる。高速道路の点検や工事を通じ日本の大動脈を守るという誇り高速道路の保全業務を中心とした事業を展開する中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋。土木の視点で見れば、高速道路には橋梁からトンネル、舗装に至るまで幅広い分野があり、スペシャリストとしての成長をめざすには最適な環境だ。Portrait Of The Professionals本社所在地:愛知県中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋株式会社CHECK THE NAVI詳しい情報は113
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