企業研究&インターンシップ完全ガイド 建築・土木系学生版2024
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人を知る プロフェッショナルたちの肖像Portrait Of The Professionals● 建設伊藤組土建信頼を積み重ねることが 真のプロフェッショナル土木の仕事に興味を持ったのは、中学生の時だった。約200年前に造られ今なお人々の役に立っている橋をテレビ番組の特集で見て、時代を超えて堂々とそびえ立つ姿に圧倒された。高校でも大学でも土木を学び、北海道で130年近い歴史をもつ伊藤組土建に入社。初めて携わった工事は、奇しくも橋の上部工工事だった。「橋の床板を施工する工事現場に配属されました。目の前で橋が完成した時は感動しましたね。スケールが大きく、ロマンを感じました」と倉内さん。2年目には地すべり対策工事を経験し、3年目の今は岩見沢で河道掘削外工事を手掛けている。国から発注を受けた工事で、洪水被害を防ぐために、河川敷の土砂を撤去して川幅を広くすることが目的の1つだ。この現場では所長に次いで2番手。2年目までは、着工前に測量をして建物等の正確な位置を出す作業や、各工程の現場写真の撮影、作業員の安全書類の管理などが仕事の中心だったが、今は発注者の検査対応や協力会社との打ち合わせなど、対外的な仕事も任されるようになった。「任せられた仕事を完璧にこなせるようになれば、新しい仕事にチャレンジができる。伊藤組土建はありとあらゆる工事を大小様々に行っているので、チャレンジが尽きず、ワクワクします。私の成長度合いや能力を見て、頑張ればできる仕事を任せてもらえるので大変に思ったことはありません」と倉内さんは言う。できることが増えれば信頼も増える。信頼されればスケールの大きな工事も任せてもらえるだろう。「信頼されるプロフェッショナルになることが目標です。ただ、先は長い。長期的にとらえ、頑張りすぎず、今を楽しみながら一歩一歩着実に力を付けていきたいです」ワンデー仕事体験では定山渓の取水堰の工事現場を見学。「スケールの大きさを感じましたね。案内をしてくれた社員の人たちも親切だったので入社を決めました」倉内 翔麻さん土木部 工事課PROFILE2020年入社。弘前大学農学生命科学部地域環境工学科卒業。中高と陸上部に所属し、800メートル走では北海道大会で準決勝にまで進んだ実力の持ち主。「どんなことでも頑張れば成果を出せる」と確信した。後世に残るものづくりがしたい橋を架けるロマンに魅せられて1893(明治26)年創業。以来130年近くにわたり、北海道のゼネコンとして、道路やトンネル、河川、橋梁など多種多様な工事を担い、北の大地のライフラインを支えている伊藤組土建。入社3年目の倉内さんが目指すプロフェッショナルとは?Portrait Of The Professionals本社所在地:北海道伊藤組土建株式会社CHECK THE NAVI詳しい情報は114

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