人を知る プロフェッショナルたちの肖像Portrait Of The Professionals● 建築設計テクノ工営顧客の要望を隅々まで把握し 万全の協力体制を構築するテクノ工営は電気や空調、給排水設備などの建築設備の計画、設計、設計監理を行っている。手掛けているのは大学の附属病院や研究施設など、専門性が求められる難易度の高い物件ばかり。入社3年目の岩本さんも、この多彩な実績に惹かれて入社を決めた一人だ。「少数精鋭のメンバーが全国の物件で数多くの実績を残しています。設計の条件が特殊だからこそ、早い段階から技術を磨いて成長できると思いました」入社後は電気設備を担当する第二設計室に所属。物件の照明や屋内配線、通信機器、受変電設備など、多種多様な設備の設計を行っている。電気設備に関する専門知識はなかったが、個々の業務を通じて身に付けてきた。初年度は大学の校舎内改修、2年目は大規模展示場で直流電源装置の更新を経験。この頃から、依頼主と直接やりとりする機会が増えてきた。「転機になったのは、ある大学のエネルギー関連施設でした。研究棟のライフライン監視設備を一新したのです。難しかったのは、研究室を使用する先生方の意見がそれぞれ異なっていたこと。調整には苦労しましたが、言葉の奥に隠れている意図を汲み取り、新たな協力体制を築くことで解決に至りました。ここで私は、お客さまの要望を深いレベルで具体化することの大切さを学んだのです」経験が深まるにつれ、仕事の醍醐味ややりがいを実感できるようになってきたと語る岩本さん。「設備が実際に稼動するまで数年かかることもあります。だからこそ、運用が開始された時の感動はとてつもなく大きいです。今の自分ならこうできた、と改善点が見つかることもありますが、それも踏まえて次のプロジェクトに繋げていきたいです」「仕事は単独プレイではなく、複数スタッフによるチーム制。繁忙期には仲間が助けてくれるので、余裕を持って取り組めます」と語る岩本さん。岩本 拓也さん第二設計室PROFILE2020年入社。工学部建設学科卒業。数値化が可能で仕事の成否が分かりやすいことから設備設計職を志望。入社後、テクノ工営が出身大学の施設を担当していたことを知り、「当たり前のように使える」設計の巧みさを実感した。技術力と提案力を融合し難易度の高い設備設計を実現大学病院や研究施設、図書館など難易度の高い設備設計で豊富な実績を持つテクノ工営。同社で活躍する設計士は高い技術力と説得力ある提案で信頼を獲得している。今回はその最前線で活躍する岩本さんに、印象に残る経験談と仕事のやりがいを伺った。Portrait Of The Professionals本社所在地:東京都株式会社テクノ工営CHECK THE NAVI詳しい情報は116人を知る 社会人ビフォーアフターBefore After
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