企業研究&インターンシップ完全ガイド 建築・土木系学生版2024
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フジタ● 建設人を知る プロフェッショナルたちの肖像Portrait Of The Professionals自分から行動することが大切建物が日々変わっていく風景を間近で経験したいと考え霜村さんはゼネコンの施工管理職を選んだ。「フジタを選んだのは現場見学会に参加したのがきっかけです。女性の施工管理者がキビキビと作業員に指示を出し、頼られている様子が純粋に“かっこいい”と感じたのが決め手となりました」最初の3年間は広島支店に所属し、高校校舎の建て替えや22階建ての複合ビルの新設工事などを手掛けた。工事のプロフェッショナルである作業員をまとめるのが施工管理者の役割。だが、仕事にプライドを持っている分、キャリアの浅い霜村さんに対して高い壁を築いてしまう人もいたという。「何度か心が折れそうになったこともありました。それでも図面に分かりやすくラインを引いて渡したり、工程のポイントを端的に伝えてみたり試行錯誤をくり返すことで、次第に距離も縮まっていきました。まずは自分から行動することの大切さを学びました」4年目には横浜支店に異動。野球場約4個分の広大な敷地に、企業の研究施設を作る大型案件において、内装工事を主に担当した。最大600人の作業員が一堂に会する現場だけに、工程の作成や進捗確認も簡単ではなかった。規模が大きい現場だけに確認する箇所も多く、見過ごしていないか、工期に間に合うか、発注にミスはないかなど、様々なことに視野を広げ、入念な確認を行った。「苦労しながらも何とか工程通りに上手く完成したときは、毎回、充実感が大きいですね。お客様から『霜村さんに任せて良かった』とおっしゃってもらえたときは胸が熱くなりました」現在は内勤で働いているが、将来は現場に戻るつもりだ。同社では子育てしながら現場で働く女性も増え、女性所長も誕生している。霜村さん自身も後輩の見本となるべく自己研鑽に励んでいる。現在は1級建築士や1級施工管理技士を目指して勉強中。社内に講師を招いた資格講座なども用意されており、学べる環境が整っているのが心強いという。霜村 梨紗さん建築本部建築部PROFILE2016年入社。現代生活学部生活デザイン学科卒業。小学校から12年間硬式テニス部に所属。苦しいトレーニングを乗り越えた経験が粘り強さと負けん気を育んだという。休日は夫婦で映画鑑賞しておうち時間を楽しんでいる。あなたに任せて良かった感謝の言葉が成長の励みに1910年創業の総合建設会社であるフジタは、国内外のまちづくりに力を尽くし続けてきた。霜村さんは入社以来、国内の大規模工事の施工管理に携わってきた。若手にもどんどん挑戦をさせてくれる社風の中、霜村さんはいかに成長を遂げたのだろうか?Portrait Of The Professionals本社所在地:東京都株式会社フジタCHECK THE NAVI詳しい情報は126

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