企業研究&インターンシップ完全ガイド 建築・土木系学生版2024
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人を知る 社会人ビフォーアフターBefore After● 設備工事フルテック細部まで自分の考えを形にできるモノづくりの醍醐味を感じている自動ドアやその周辺領域の設計・施工・販売・メンテナンスを一貫体制で手掛けるフルテック。同社を設計者としての活躍の場に選び、CADソフト操作、パース・模型制作など大学で学んだスキルも活かしながら設計業務に励む井上さんに、入社後の様子や仕事の醍醐味について聞いた。Before After自動ドア設計の奥深さを実感 自らの提案が通るやりがいも就職活動では「大きな建物づくりに携われる会社」と「自分の手の届く範囲で細かい設計を考えられるメーカー」を検討した、という井上さん。自分の考えを形にしたい思いから建築分野を専攻したことを思い出し、後者のほうが納得のいく仕事ができそうだ、とフルテックへの入社を決めた。入社前は現場主導で設計を進めていくイメージを持っていたそうだが、「設計と現場との円滑な連携体制が取れており、想像以上にさまざまな提案ができる手応えを感じています」と日々の設計業務の充実感を覗かせる。入社後は半年間さまざまな先輩の案件に付いて学び、以降は簡単な設計からスタート。すでに100台以上を担当してきた。まだまだ多くの修正が入る状況ではあるものの、無事に完成報告を聞ける際にはやりがいを感じるそう。「中でも印象に残っているのは、初めて自分の考えを加えられた案件。設計意図を説明した際、先輩に『なるほどね』と納得してもらえたことが嬉しかったです」建物や設置場所に最適な建具の製作・施工・仕上がりまで考えながらの設計作業は大変ではあるものの、「コンマ数ミリ単位で考えて細部にまで意味を持たせられることが面白いです」と井上さん。先輩たちに付いて学ぶなかでは自動ドア設計の奥深さも実感しており、さらに難度の高い設計を手掛けるには建築の知識も必要だと感じるそう。「少しずつ難しい案件に挑戦しながら、多様な解決策や選択肢を出せる設計者を目指していきたい」と抱負を述べる。自分の考えを存分に形にできるその日を目指し、井上さんの学びと挑戦の日々は続く。BEFORE大学では大きな建築物のコンセプトメイクを勉強。工事現場や照明設計事務所でのアルバイトも経験し、現場の理解を深めた。井上 遼さん設計部PROFILE2021年入社。工学部建築デザイン学科卒業。東京支店には設計部専用のフロアがあり、先輩に教わりながら設計に没頭できる静かな職場が気に入っているそう。依頼主や現場の方に納得してもらえる設計をすることがモットー。AFTER想像以上に覚えることや考えることが多い仕事。現場の様子が多少思い浮かぶことは、図面を引く際に役立っている。CHECK THE NAVI詳しい情報は本社所在地:北海道/東京都フルテック株式会社144福田2AF11E01/3課臨時CC 2019

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