人を知る プロフェッショナルたちの肖像Portrait Of The Professionals● 建設斉藤組アットホームな社風の中 現場を通して着実に成長「入社前は、建設業と聞いても何もイメージがわかない状態。『施工管理って一体何を管理する仕事?』と思ったくらいです」と笑う藤井さん。入社のきっかけは、就職活動中、何気なく参加した説明会だった。「社員の方が気さくに声をかけてくださって、親戚の家を訪ねたような雰囲気でした。文系出身なので不安はありましたが、この人たちと働きたいと思いました」それまでは漠然と建築業に「きつい」「厳しい」というイメージを持っていたというが、その先入観はガラリと変わった。「入社後の研修ですべての部署を回る機会があったのですが、優しい方ばかりで、仕事を1つ1つ丁寧に教えてもらえました」。研修が終わり、藤井さんは土木の現場で施工管理者として一歩を踏み出した。「仕事は現場で覚えるものなので、文系も理系もスタートラインは一緒。入ってからが勝負ですね」 新入社員は、先輩社員に付いて、仕事の流れを覚えていく。「最初は現場の仕事がこんなに綿密に計画立てられているのかと驚きました」と藤井さん。わからないことは質問できるが、「自分で調べられることは自分で。頼りすぎないことも大事です」。3年ほど先輩と一緒に現場を経験した後、現在は1人で現場を任されるようになった。「先日終わった新設小学校の外構工事は、大きなチャレンジでした。現場での制約も多く、緊張感のある仕事でした。自分の仕事が形になり、子どもたちが使ってくれることが本当にうれしいです」仕事を通じて成長を実感すると語る藤井さん。今後は1級土木施工管理技士の資格を取得して、仕事の幅を広げたいと、まっすぐ前を見つめている。社員の人柄に惹かれて入社したという藤井さん。「これから後輩ができたら、仕事のやり方に留まらず、その仕事が必要になる意味まで教えてあげたいと思っています」藤井 優希さん土木部PROFILE2018年入社。経営学部経営学科卒業。2020年に2級土木施工管理技士合格。2021年、現場代理人に。同年、1級土木施工管理技士補合格。2022年には、請負金額が1億1,000万円という大規模工事を任され、無事完了した。自分の仕事が形に残る達成感経験を積み、成長していきたい入社前、「文系出身の自分に仕事ができるか不安だった」という藤井さん。今では、一人前の現場監督として、様々な工事を任されている。「人と接することが好きなので仕事が楽しい。現場で積極的にコミュニケーションを取ることが大事です」と語る。Portrait Of The Professionals本社所在地:栃木県株式会社斉藤組CHECK THE NAVI詳しい情報は148
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