仕事を知る 新たな価値創造へ│挑戦する企業Challenge Beyond Limits● 建設磯部建設現場では施工管理の仕事が中心となる。社員や社外の人たちの協力を得て、品質や工期を管理するとともに現場の安全を守る。土木・建築・舗装で 地元に貢献する世界遺産や温泉郷で名高い栃木県日光エリアで、昭和25年に創業した磯部建設。創業者である磯部浩士氏は現社長・尚士氏の実父である。愛知県出身で技術者だった浩士氏は、この地に治山治水の必要性を感じ、磯部建設を興したという。「当時の建設省から直接依頼を受けて土木工事を行い、技術力を磨き、誠実な姿勢で信用を築いてきました」と語る磯部社長。その後、建築、舗装工事にも事業を広げ、現在はこの3つが柱だ。「建築は主に民需、土木や舗装は主に官需なので、ひとつの事業に頼らない、いわばヘッジがきいていることが当社の強みのひとつです。バブル崩壊やリーマンショックを乗り越えられたのも、これが大きかったと思います」大幅な新陳代謝を図るため 若手技術者の育成が急務2021年に中期経営計画を策定した同社。その内容のひとつは事業規模の拡大や売上高の伸長だけをめざすのではなく、利益の最大化と顧客満足度を考え、10年後も20年後も地域で頼られ、期待される会社であり続けること。そして、もうひとつは社員の満足度、幸福の追求だ。「当社は技術者の年齢層が上がってきており、次世代の技術者の育成が急務です。そこでマンツーマンの教育システムを導入したり、年功序列をやめて成果主義の報酬制度を整えたりして、社員の育成と待遇改善に注力しています。この5〜10年のうちに大幅な人材の新陳代謝を図り、堅実で持続可能な企業としての礎を構築し直したいと考えています」磯部社長の言葉に熱がこもる。企業の特徴堅実を重視し、10年先も20年先も地元の方々の生命と財産を守り、社会性のある会社だと評価され、応援されることをめざす。「持続可能な会社」として地元に貢献1地元日光の自然環境を守る2日光市に本社を置くため、施工フィールドも日光国立公園エリアと重なる。建設会社ながら豊かな自然の保護や維持を第一に考える。社員の幸せのために最大限の満足を追求3顧客満足を成し遂げるため、会社を支える社員を大切にしている。最低限ではなく、最大限の満足をめざし、待遇の改善に努める。COMPANY’S 3 FEATURES地元・日光エリアで何年先も頼られ期待される会社であり続けるために栃木県日光市に本社を置く磯部建設は、創業72年の歴史を誇る土木・建築・舗装の老舗だ。自然豊かな日光の治山治水からスタートし、地元住民の暮らしを守ってきた。地元密着型の「地場ゼネコン」として知られ、その高い技術力が評価されている。そんな同社がめざす未来図とは?Challenge Beyond LimitsCHECK THE NAVI詳しい情報は本社所在地:栃木県磯部建設株式会社63
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