● 建設小野中村(UNICONグループ)仕事を知る 新たな価値創造へ│挑戦する企業Challenge Beyond Limits小野中村の強みは団結力の強さと柔軟な対応。代表取締役の小野社長(右から2人目)を中心に実績を生み出し続けている。地域の同業他社と協業し 安全な暮らしを守り続ける福島県相馬市に本社を置く総合建設会社として、港湾、河川などの土木工事から、公共施設、住宅などの建設工事まで、大きな実績を築いてきた小野中村。2022年7月に福島県と山形県の同業2社と経営を統合。地域連合型ゼネコン・UNICONホールディングスを設立するという大きな経営判断をおこなった。代表取締役社長の小野氏は言う。「契機となったのは、東日本大震災や、ここ数年の大規模な自然災害に対し、復興や強靭化の工事を手掛けてきたことでした。“地域の守り手”としての建設会社の役割を改めて感じ、私たちが存続・成長していくことは社会的な責務だと考えるようになったのです」ホールディングス化することで強固な経営基盤を築くことはもちろん、3社の協力により、さらに大規模な案件に参入するチャンスも増える。またドローンを使った測量など建築のDX化、人材の育成にも今まで以上に力を注ぐことが可能になる。「地元では大きな実績を持つ企業とはいえ、ここだけを拠点とし、“地域の守り手”という責務を果たしていくのは困難です。同じ思いを持つ2社とともに、南東北の安全な暮らしを守っていきたい」小野中村は社員の働きやすい環境作りにも積極的に取り組んできた企業。2年前には週休2日制を導入している。これも若者の建築離れを防ぎ、この仕事の魅力に気付いてもらうための取り組みだ。「これからの若い人に期待するのは、自分が成長することで会社が発展し、地域に貢献できるという自覚を持ってもらうこと。大きなやりがいと出会える企業だと自負しています」企業の特徴風通しが良く、良好な人間関係があるのが小野中村の魅力。何でも話し合える環境が、同社の強い団結力を生み出しているのだ。何でも話せる環境が団結力を生み出す1業務のDX化を推進し、働き方改革を実施2IT導入が遅れていると言われてきた建設業界。小野中村ではここ数年、積極的に業務のDX化を推進し、働きやすい環境作りを進めている。週休2日制に加え、充実した福利厚生3週休2日制導入のほか、有給休暇の入社時付与、産休育休の利用促進、資格取得支援など充実した福利厚生制度を整えている。COMPANY’S 3 FEATURES地域連合型のホールディングスを設立。新たな未来を切り拓いていく自然災害の激甚化により、地域の建設会社には復興や国土強靭化工事への大きな期待が寄せられている。 “地域の守り手”の役割を果たし続けるため、福島県相馬市に本拠を置く総合建設会社・小野中村がおこなったのは、同業他社と地域連合型のホールディングスを設立するという選択だった。Challenge Beyond LimitsCHECK THE NAVI詳しい情報は本社所在地:福島県株式会社小野中村 (UNICONグループ)65
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