仕事を知る 新たな価値創造へ│挑戦する企業Challenge Beyond Limits● 建設南会西部建設コーポレーション(UNICONグループ)会社を率いる植村賢二代表取締役社長は、「福島、そして会津に貢献したいとの思いを持つ人材に未来を託したい」と願っている。「鉄壁の守備」を敷くために緑まぶしい山々と、豊富な水をたたえた河川を抱える福島県会津地方。南会西部建設コーポレーションはそんな会津の自然と暮らしに根差した地域密着型のゼネコンとして、着実に実績を残してきた。実際、役場の庁舎や地域中核病院の建築から、トンネルや幹線道路などの土木工事まで、多彩な角度から会津エリアを支えている。自然豊かな会津らしい案件も抱える。例えば、水力発電所のある奥会津のダムでは、船で河川の土砂を引き上げる浚渫工事を担当。豪雪地帯を結ぶ道路の新設工事では、スノーシェルターを設置した。真冬には除雪作業も行い、台風や地震などの緊急時にはいち早く駆けつけ、地域を守る重責も担っている。2022年7月、同社は新しいステージに入った。福島と山形の同業他社と連携して「地域連合型ゼネコン」のUNICONホールディングスを設立したのだ。「地域のゼネコンは技術者不足で頭を悩ませていますが、3社が連携することで問題を解消し、より地域に根差した事業を提供していこうとしています。いわば〝鉄壁の守備〞を敷くためのグループ化と捉えています」(植村社長)発足直後、山形県に豪雨被害が発生。同社もいち早く態勢を整えてグループ会社をバックアップするなど、相乗効果による地域貢献が早くも実現している。利益は社員に還元するのが同社のポリシーだけに、給与体系は地域では高水準を実現。完全週休2日制なども地域に先駆けて開始したほか、必要資格に関してはテキストや講習会の参加、受験費用も全額負担する。確かな基盤のもとで、より高いレベルの技術者に成長できる環境が整っている。企業の特徴福島と山形の3社がタッグを組んだ地域連合型ゼネコンを発足させる。人材不足で悩む東北のゼネコンに光を当てようとしている。地域のゼネコンが協力関係を結ぶ1待遇や働く環境を地域高水準で整備2官民を問わない土木建築案件を多角的に受注し、盤石な事業基盤を築き上げた結果、給与、休暇、教育体制などがバッチリ整う。スポーツ支援で福島に地域貢献3福島のプロサッカーチームと会津の少年サッカーチームをスポンサード。スポーツ面からも地域の発展を支えていこうとしている。COMPANY’S 3 FEATURES地域に根差した土木建築事業を展開盤石な基盤のもとで働く環境も整備福島県会津地方に拠点を構える南会西部建設コーポレーションでは、近隣の同業他社と「地域連合型ゼネコン」を結成することで、地場に根差したゼネコンの新しい可能性を模索しはじめた。東北有数の事業基盤を有することになった今、植村賢二代表取締役社長に同社の強みを聞いてみた。Challenge Beyond LimitsCHECK THE NAVI詳しい情報は本社所在地:福島県株式会社南会西部建設コーポレーション(UNICONグループ)73
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