企業研究&インターンシップ完全ガイド 建築・土木系学生版2024
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人を知る プロフェッショナルたちの肖像Portrait Of The Professionals● 建設コンサルタント片平新日本技研自分を高め続ける日々建設コンサルタントは、橋を造るのではなく、造るための道筋を具体的に示す仕事である。西田さんはそんな思いを胸に数多の橋梁の計画に携わってきた。「橋梁の工事で汗を流す多くの関係者たちが、迷わず橋を創造できるように、私たちは図面を描き、調整をかけていくのです。そのために幅広い知識を身に付けるべく自己研鑽が欠かせません」入社以来、まさに自分を高め続けるキャリアを歩んできた。最初の3年間は仙台で設計などに携わったが、コンサルタントに求められる知識は広範で、構造計算だけではなく、法律や発注者のルール、他の工事担当との調整など覚えることは山積みだった。「その中で心掛けてきたのは、基礎を確実に理解すること。新しい物事に出会ったとしても、確かな基礎さえあれば、そこを土台に応用して捉えることができます」仕事での経験と教科書レベルの基礎を繋げて理解を深めることで西田さんは成長を果たしてきた。4年目からは福島の高速道路の拡幅工事で施工管理担当となる。初めての経験の連続だったが、おかげで現場のリアルな感覚が理解できるようになった。また、同時に技術士(建設部門)にも合格。社を挙げて資格取得をバックアップしているおかげもあり、西田さんも刺激を受けて勉強に励んだが、早期合格できたのは大きな自信に繋がった。現在は本社で全国の高速道路の設計に携わっている。一歩ずつ着実に知識を身に付けてきた今、多様な課題にも真っすぐに対処しながら、より良い設計を形にできているとの手応えを得ている。「コンサルタントの守備範囲は非常に広範で、改めて一人でできる仕事ではないと痛感しています。かかわる人たちと一体となり、いいモノを造るという姿勢を忘れずに頑張っていくつもりです」社内ではチーム単位で仕事をしており、協力会社や発注者など仕事上、かかわる人も多い。だからこそ西田さんはコミュニケーションを大切にして仕事を進めている。西田 尚人さん東京本店構造橋梁部PROFILE2014年入社。大学院理工学研究科修了。入社以来、橋梁のコンサルタントとして活躍。一時期は施工管理も手掛けていた。技術士資格に関しては28歳にして取得。休日も都内を散策しながら、有名な橋を見ることが好きだという。飽くなき自己研鑽を重ね橋梁を造るための道筋を整える交通インフラの建設コンサルタントとして名を馳せる片平新日本技研は、高速道路計画を得意とする片平エンジニアリングと全国の橋梁を形にした新日本技研が2017年に合併して誕生した。若手注目株として将来が期待されている西田さんに話を聞いてみた。Portrait Of The Professionals本社所在地:東京都株式会社片平新日本技研CHECK THE NAVI詳しい情報は90人を知る プロフェッショナルたちの肖像Portrait Of The Professionals

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