人を知る プロフェッショナルたちの肖像Portrait Of The Professionals● 建設コンサルタントホクコク地水成長意欲の高さを武器に 真のプロをめざす構造物を安全に支持できるかを調べたり、ため池などの補修に向けた情報を得る上で地質や地盤の調査は欠かせない。学生時代の学びを活かしつつ、そうした暮らしに密接した仕事で活躍したいとホクコク地水に入社を決めた湯上さん。ただ実際の業務では、思っていた以上に先輩たちとの知識やスキルの差を実感したという。「新人の頃は新しいことを学ぶたびにメモを取り、家でも復習していたほどです」そうした向上心に加え、質問のしやすい環境に恵まれたこともあり、1年目の終わり頃からは少しずつ現場も任されるようになっていった。「ボーリング調査の現場管理のほか、スクリューウエイト貫入試験や電気探査系の試験、そして報告書作成が私の主な仕事です。試験には基本的に2名で出向き、1日で3カ所ほどを担当します。私が大切にしているのは、できる限り効率良く、出戻りのないように進めることです。そのためにあらかじめ全体を見て、順序を考えるようにしています」今はため池や河川の護岸改修工事に向けた調査を行っているという湯上さん。中には昭和期につくられたものもあり、自らの調査や設計が耐震化に向けて役に立つことが誇りだと語る。加えて現場によって土の性質も異なり、調査をするための機械の搬入条件なども変わってくるため、常に新鮮な気持ちで仕事に臨める点も魅力とのことだ。「より多くの経験を積むとともに、地質調査技士の資格を取り、管理技術者として自立をすることが、差し当たっての目標です。そして将来的には後輩の指導ができる立場になりたいと思っていますし、技術士の資格にもチャレンジするつもりです」「現場での整理整頓を、常に意識している」という湯上さん。そうした心配りが丁寧な仕事につながり、調査や試験の進行もスムーズになると考えている。湯上 直貴さん技術部 水環境課PROFILE2021年入社。大学院自然科学研究科自然システム学専攻修了。地質学を中心に学び、特に化石のアミノ酸に関する研究に力を注いでいた。ホクコク地水が、地元の石川県に拠点を置く会社であった点も入社の決め手となった。見えない地面内の診断で構造物の安全を支える地盤・岩盤などの調査や安全対策を行うコンサルタント部門と、防災・減災対策や、災害復旧、さく井等の施工部門から成るホクコク地水。社員たちは土と水、インフラサービスのプロフェッショナルとして、人の命と暮らしを守るという使命感に満ちている。Portrait Of The Professionals本社所在地:石川県株式会社ホクコク地水CHECK THE NAVI詳しい情報は92人を知る プロフェッショナルたちの肖像Portrait Of The Professionals
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