点から適切な対応を行う姿は、多くの職員の刺激になっているようだ。「病棟は意欲的な患者さんが多く、活気もあり明るい雰囲気です。様々な学びの機会もあり、人との関わりを大事にしたいと思っていた自分にとても合っていました」と辻浦さん。厚生連ではキャリアラダーに沿って、階層ごとの研修も充実。「こんな風に地域と患者さんに寄り添いたい」という看護師としての理想を、着実に形にできる環境がある。意見を交わし、方向性を共有しています」と話すのは、回復期病棟看護師の辻浦さん。カンファレンスを通して、看護部だけでは気づきにくい視点を得られるのも魅力だという。「セラピストさんたちがリハの時間に聞き取ってくれた思いを、全員で共有できる体制。多職種でのチーム医療が徹底しているから、患者さん自身の目標をブレることなくサポートできます」病棟では通常のリーダー業務と別に、担当制で生活支援に関わることも多い。離床支援から食事・更衣の介助、歩行訓練まで、目指すのは過度な制限を減らして自立を促す支援。院内には一般住宅に近い和室や台所設備もあり、「いつもの生活」の感覚を取り戻す一助となっている。多彩な学びで理想のキャリアをスケールメリットを生かして幅広い経験を積めるのも特色。辻浦発足から70年余り、「地域住民のため」という強い理念のもとに長野県の保健・医療・福祉を担うJA長野厚生連。特色ある9事業所14病院を展開し、急性期から慢性期、在宅、保健予防まで幅広く支えている。鹿教湯三才山リハビリテーションセンターはその中で、病院や老健施設を運営している。自然豊かな温泉地に根ざし、総合的かつ先進的なリハビリテーション医療を提供してきた。20 23年には鹿教湯・三才山の両病院を統合し、新病棟へ一部機能を移転。東信地域の新たな医療拠点として注目を集めている。多職種連携で在宅復帰を支える「大切にしているのは患者さんの退院後まで見据えたケア。医師やセラピスト、介護福祉士、社会福祉士、管理栄養士など多くの方とさん自身は入職後3年ほど回復期病棟で勤務した後、自身の希望で老健へ異動。施設内での看護を経て昨年から再び病棟に戻っている。「訪問看護師と連携しながら在宅医療の現場に入れたことはとても良い経験。退院後も施設や自宅で一貫して患者さんをサポートできる当事業所の強みを感じました」法人内で特定行為研修を行っており、スペシャリストの育成にも力を入れている。センター内でも認知症や脳卒中等の認定看護師や診療看護師が活躍中。専門的な視地域に根ざした医療の提供当院ではナイチンゲールKOMIケア理論をもとに、その方の持てる力を引き出す支援を実施。多職種メンバーと連携して1人ひとりに向き合えるやりがいがあります。県内に複数の事業所があるため、個々の事情で転居してもキャリアを継続できるのも魅力です。辻浦 主歩さん回復期リハビリテーション病棟messageCONTACT長野県厚生農業協同組合連合会(JA長野厚生連)〒380-0826長野県長野市大字南長野北石堂町1177-3(JA長野県ビル)TEL.026-236-2305(代表)https://www.nagano-kouseiren.jp/1 リーダー業務担当者と生活支援担当者が連携して1人ひとりに向き合える環境。週3回、体操やうちわバレーなどを楽しむヘルスプロモーションも企画・実施している。2 リハビリカンファレンスは医師やセラピスト、社会福祉士、薬剤師等、様々な専門家の意見を聞ける時間。現状や課題点を共有し、チーム一丸で患者さん自身の設けたゴールを目指す。21はこちら病院種別 公的病院(国家公務員、独立行政法人、赤十字等)病床数 3,790床職員数 約8,600名看護師数 約3,500名院長代表理事理事長 洞 和彦外来患者数 年間延べ約208万名入院患者数 年間延べ約124万名診療科目各病院により異なります97
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