4名が受講中という。しかし「どんなに充実した環境下でも、看護の質は看護師の意欲と姿勢で決まる」と浜崎さん。「『こんな看護を受けたい』『大切な人へこんな看護をしたい』、そんな目線で、相手の思いや状況を考えながら行動できる看護師であってほしい」と力を込めた。油や生薬を取り入れたマッサージには、血流の改善によるむくみや痛みの緩和や、自然な入眠を促す効果が期待できます。さらに肌の触れ合いは『大切にされている』という安心感につながり、また生き生きと蘇った肌艶は在宅復帰への自信にもつながります」。口腔内の乾燥にもジェルやスプレーを用いたケアを行うが、それによって発語トラブルの緩和につながるケースも少なくない。「もちろん医師の治療や食事療法、身体機能の改善などさまざまな要素の相乗効果ではありますが、『入院してよかった』と喜ばれる患者さま・ご家族はたくさんいらっしゃいます」そんな同院は、チーム医療の中心に立つ看護師の育成にことさら熱心だ。特に近年はコロナ禍で臨地実習に制限が生じている点を踏配属前の研修を拡充し現場力の向上を後押し医療・看護・介護の三位一体による多彩な高齢者サービスを展開する八千代会グループ。その病院・介護事業の集大成として2018年に開設されたのが、ここメリィホスピタルだ。身体機能の低下や傷病の影響で医療・看護・リハビリを必要とする人も、同じ地域社会に生きる生活者。同院ではそれぞれが長い人生の中で培ってきた「生きる力」を重視し、療養中も在宅復帰後も自分らしく豊かな人生を送れるよう、おもてなしの心で機能回復支援に臨んでいる。中でも最大の特長は、フィトテラピーを取り入れたスキンケア。高齢者に多い皮膚の乾燥は、不快なだけでなく表皮の剥離や褥瘡にもつながる。そのため同院では日常的にオイルケアを行うが、実は「その目的は保湿だけではない」と看護部長の浜崎さんは言う。「精まえ、配属前教育を大きく拡充。新人看護職員1名に対しプリセプターを複数配置したうえで、座学研修と職場での研修を交互に行い、知識・スキルの定着とともに患者との実践的なコミュニケーションの体得を促進している。回復期・維持期・在宅期をすべて経験できるローテーション研修に加え、認定看護師などの資格取得支援も万全で、継続的な学びと成長を力強く後押ししている。実務経験を要する特定行為研修も開院5年目で既に3名が修了し、現在も「できること」に目を向け療養中の「生活」を支える当院の自慢は何といっても、職種の垣根を越えたとてもフラットな院内風土、そして現場の看護師。看護師が中核となり「療養を『暮らし』に変えるおもてなしの医療・看護」を実践する、当院の看護をぜひ体感しに来てください。messageCONTACT病院種別 民間病院病床数 199床職員数 366名(2022年11月1日現在)看護師数 143名(2022年11月1日現在)院長福田 康彦看護部長浜崎 忍外来患者数 100名/日※訪問診療(往診を含む)診療科目内科 精神科 リハビリテーション科 放射線科 緩和ケア科医療法人社団八千代会メリィホスピタル〒731-3167広島県広島市安佐南区大塚西3丁目1-20TEL.0120-468-800(看護部) ※音声ガイダンスに沿って番号1を押してくださいhttp://merry-house.jp/hospital/1 「病院らしくない病院にしたい」との思いから、ホテルライクなインテリアやデザイン性の高いユニフォームを採用。院内には職員の利用も可能なメディカルフィットネスを完備。 2 グループ理念に掲げる「おもてなしの心」は、患者・利用者だけでなく職員間のコミュニケーションにも浸透。職種や立場を超えて思いやり合うホスピタリティに満ちた人間関係も同院の魅力だ。21はこちら浜崎 忍さん看護部 認定看護管理者101
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