いま知っておきたい 就活のキホン4特集面接は法人による「審査」ではなく、お互いに相性を確かめるため、必要なコミュニケーションを交わす場だ。だからこそ、等身大の自分から大きくかけ離れたアピールは逆効果になってしまうこともある。焦りのあまりやってしまいがちな、次の3大NGに気をつけよう。一口に面接と言っても、タイプにより特徴や注意点は異なる。志望先でどのような面接が行われるか調べておき、それに沿った準備をしておきたい。急に選考形式が変わることもあるため、できれば他の面接のタイプについてもチェックしておこう。法人のカラーにもよるが、自信満々な態度で自己PRに走りすぎると、謙虚さや協調性に欠けると判断される可能性も。相手が納得できるような根拠や、入職後にどう役立てたいかという話がなければ、実績や能力を「自慢している」と受け取られかねない。インパクトを与えようとするあまり、事実以上に話を盛るのはやめよう。それで内定を得ても、後からミスマッチが判明して自分が苦しむことになりかねない。さらに、嘘をついていたことが明らかになれば、あなたの信用は一気に失墜してしまう。自分のことを伝えようとするあまり、自己PRの際に「大演説」するのは悪印象につながる。指定された分数があればその範囲で、そうでなくても1~2分程度にまとめるのが基本だ。また、相手の話を最後まで聞かず、途中で会話の主導権を奪うのもNG。個人面接学生1人に対して、1人または複数人の面接官で行う面接で、最も一般的な形式だといえる。自分だけのために時間を割いてもらえるため話はしやすいが、様々な角度から会話が深掘りされるため、十分な準備をしておかないと対応が難しい。選考フェーズで変わる面接のポイント法人の規模や業種にもよるが、就職活動における面接は2~4回程度行われることが多い。そして、選考の段階に応じて面接の担当者やチェックされるポイントにも差がある。フェーズごとの大まかな傾向をつかみ、それぞれに適した対策を考えておこう。集団面接複数の学生に対して、1人または複数人の面接官で行う面接。個人面接よりも1人当たりの持ち時間が短いため、端的に分かりやすく説明する力が必要。また、同席した学生とエピソードが重なる可能性もあるため、慌てないよう対策を練っておきたい。グループディスカッション複数の学生でグループを組み、1つの課題に取り組む形式。積極的に参加・発言するのはもちろんだが、必ずしも「リーダー役=高評価」とは限らない。自分の性格や周囲の状況を踏まえて、チームで成果を出すことを意識してみよう。面接の3大NG面接の種類と注意点自慢する1話を盛る2欲張る3面接で実践したいマナーと話し方のルール就職活動の面接では、想像以上に様々な角度から「あなた」という人間が見られている。伝える内容が大切なのはもちろんだが、それ以外の部分についても怠らず準備したい。ここでは、初対面の相手へ好印象を与えるために必要なことを知っておこう。最初の面接の相手は、いわゆる人事担当者である可能性が高い。社会人として最低限のマナーがあるかどうかに加えて、法人に合った適性を備えているかどうか、エントリーシートをもとに人物面を重点的に見るケースが多いようだ。1次面接部署内でどのような活躍が期待できるかを見るため、現場を知る管理職クラスが出てくることが多い。具体的な業務内容の理解が十分か、それに対する適性があるかなどをチェックする。2次面接組織全体を俯瞰できる立場の人と話すことが多い。法人の方向性を踏まえた上で、長期的に活躍できる人材かを確認する。「最終面接は入職の意思確認だけ」とは限らないため、最後の最後まで気を抜かないように注意したい。3次・最終面接22
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