マイナビ看護学生 就活BOOK2024
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「医療人としての資質に欠ける」と言われてショックです⋮⋮。看護師になるのをあきらめたほうがいいでしょうか?「自分はこうだ」と決めつけず、「人は変われる」という視点を持つことが大切です。の言葉は、いつ、どんな場面で、どんな立場の人に言われたのでしょうか? ひょっとしたら、心ない一人だけの言葉に、必要以上に大きな影響を受けてしまっていませんか? 「医療人としての資質」の定義を明確にせず、何となく傷ついても意味がありません。自分のどんな言動について指摘されたのかを振り返り、一つひとつ改善していくことを意識してみましょう。「看護師に向いている/向いていない」と二項対立で考えるのではなく、課題を細分化していくイメージです。 また、「人は変われる」という視点を持つことも大切です。「他人と過去」を変えることは困難ですが、「自分と未来」は変えられるので、そこにエネルギーを注ぐ価値は大いにあります。たとえ、今のあなたが医療人としての資質を十分に備えていなくても、近い将来に変われるかもしれません。以前に私が関わった入職1年目の医療従事者は、卒業と同時に燃え尽き症候群になってしまったらしく、残念ながらまったく覇気が伝わってきませんでした。しかし、がん末期の患者さんと関わる中で人生観が変わり、今では誰よりパワフルに活躍しています。学生である今はもちろん、卒業してプロになってからも、人は学びながら成長を続けられるのです。お悩み相談室キャリアカウンセリングを通して、多くの看護学生のさまざまな相談に乗ってきた西鶴智香さん。就職活動でよくある印象的だった相談をピックアップし、誌面上で「お悩み相談室」を開催してもらいます。あなたのモヤモヤを解消するヒントも、ここで見つかるかもしれません。こ就職活動&Q看護学生のQ31

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