Key Word「いつ」「どうやって」看護を提供するか、方法はさまざま二交代と三交代、あなたにマッチするのは?各看護方式のメリット/デメリットを理解して看護師が働く上で、採用されている勤務体制や看護方式から受ける影響は大きい。自分の性格や体力、適性に合った働き方はどれに当たるか、考えながら志望先を検討しよう。看護師の働き方を左右する要素の一つが勤務体制です。「日勤」「夜勤」でシフトを組む二交代制は、夜勤時の業務時間が長くなるものの休憩があり、しっかりと休日を取りやすい傾向がみられます。三交代制は「日勤」「準夜勤」「深夜勤」でシフトを組むため、生活や睡眠のリズムがつかみにくい一方、夜間看護方式とは、病棟において看護をどう提供するかというシステムのこと。代表的なのが「チームナーシング」と「プライマリーナーシング」で、そこから派生したものを含めて複数の看護方式が存在します。それぞれにメリット/デメリットがありますが、しっかりと機能していれば、どれも優れた方の勤務時間が短く集中力を保ちやすいメリットが。最近では二交代制の職場が増えてきている印象で、体力的に楽だと感じる看護師が多いようですが、生活スタイルによっては三交代制がマッチする可能性も。特に夜勤システムの運用に注目しながら、実際の動き方をリアルに想像してみましょう。式だといえるでしょう。看護部として基本的な方針は決まっているはずですが、病棟ごとに応じた方式を個別に取り入れているケースも少なくありません。いずれにしても、特定の看護方式にこだわって志望先を選ぶというよりは、それぞれの特徴を理解しておくことが大切だと思います。勤務体制6カテゴリーワークライフバランスかつての看護職は、何よりも仕事を優先させることが求められがちだったが、近年ではそうした働き方が見直されている。仕事とプライベートの両立を無理なく実現するため、ワークライフバランスという概念に注目して取り組みを進める病院も増えてきた。仕事とライフイベントを両立できる理想の就職先を探そう先輩データ出典/2023年卒 マイナビ看護学生 就職活動意識調査(2022年4月実施)自身のライフイベントを重視し、業務に関わる資格も取得し、できるだけ長く働きたい……。そんな姿を描いているようだ。逆に言えば、こうした働き方ができる法人を見つけること。そのために、具体的な情報を集めることが肝心だ。代表的な看護方式チームナーシング病棟の看護師をチーム分けし、チームごとに一定の患者さんを受け持つ。一人にかかる負担が少なめで、一定水準の看護を提供しやすい。プライマリーナーシング一人の看護師が、入院から退院まで一人の患者さんを受け持つ。個別性のあるケアを提供しやすく、やりがいも感じやすい。固定チームナーシングリーダーとメンバーを一定期間固定した上で、個々の患者さんに受け持ち看護師を設定。患者さんとの関係性を築きやすく、看護の質も一定に保てる。モジュールナーシング看護師を数名ずつのモジュールに分け、担当の患者さんを一貫して受け持つ。チームナーシングとプライマリーナーシング、両方の利点を得られる。PNS(パートナーシップ・ナーシング・システム)2人の看護師がペアを組み、補完・協力し合いながら複数の患者さんを受け持つ。ライフイベント(育児や介護など)にあわせて働き方を変えたい定年の有無に限らず、働けるうちはいつまでも働き続けたい看護業務に関わる資格取得をしたい将来的にクリニックで働きたいある程度昇進して、管理職として仕事をしたい定年まで現在の職場で働きたい看護師としてのキャリアアップのために転職をしたい51.9%44.9%30.1%15.0%14.5%10.3%8.6%働き方の希望として、あなたの考えに近いものは?勤務体制 26.5%7看護方式 9.1%18勤務時間 8.8%1945
元のページ ../index.html#49