マイナビ看護学生 就活BOOK2024
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地域医療支援病院地域医療を担うかかりつけ医等を支援する能力を備え、地域医療の確保を図る病院としてふさわしい病院。特定機能病院高度の医療の提供、高度の医療技術の開発、高度の医療に関する研修を実施する能力等を備えた病院。臨床研究中核病院日本発の革新的な医薬品や医療機器の開発に必要となる質の高い臨床研究を推進するための中心的役割を担う病院。病院の種類や機能、役割など、全体像を早期に把握しておこう看護師の役割は共通ながら患者層に違いあり病院のタイプによる向き不向きはある?多様化する医療ニーズへ対応するためには、医療機関の役割分担や機能強化、連携が欠かせないとされている。あなたは、どんな役割を果たす病院で働きたいだろうか?志望先を検討する際、病院の種類もおおまかな手がかりになり得ます。20床以上の病床を持つ医療機関が病院、それ以下(0~19床)が診療所(クリニック)と呼ばれることは基本ですが、病院が果たす機能によっても特定機能病院や地域医療支援病院といった区分があります。どの病院で働くにしても、傷病基本的には、病院の規模が大きければ大きいほど、経験できる症例数や種類は多くなる傾向にあります。特に大学病院では、他の種類の病院では対応できないような難しい症例の患者さんも多く、経験値を高めたいと考える看護師にはぴったりの職場だといえます。一方で、中小規模の病院でも特定の者や妊産婦の療養上の世話をしたり、診療の補助を行ったりするという看護師の普遍的な業務内容が変わることはありませんが、その病院が地域で果たす役割や訪れる患者さんの層はおのずと異なってきます。これらの点も念頭に置いて、入職後に働く姿をイメージするといいでしょう。領域や技術に特化しているケースがあり、極めたい分野がはっきりしている場合は有力な選択肢となるでしょう。また、急性期病院はベッドの回転率が高いため、一人ひとりの患者さんとじっくり向き合って看護を提供したいなら、回復期や慢性期の病院のほうが向いているかもしれません。病院の種類7カテゴリーKey Word入院日数医療技術の進歩、そして医療費の適正化を図る政策の影響により、わが国の入院日数はどんどん短くなっている。一般病床に絞ると、1984年に39.7日だった平均在院日数が2021年には16.1日になっており、医療のあり方の大きな変化がうかがえる。あらゆる機会をとらえ、積極的に行動しよう先輩データ2023年卒の先輩は2022年4月までに、病院ホームページや就職サイトを使って情報を入手し(94%)、エントリーを始めている(75.3%)。また7割を超える先輩が合同説明会を利用している。機会を逃さず積極的に行動することを心にとめておきたい。病院の種類の一例病院情報を調べた病院にエントリーした合同説明会に参加した病院説明会に参加した学校の職員や先生に相談したWEBセミナーを視聴した学校主催のガイダンスに参加した94.0%75.3%76.1%62.1%50.9%49.0%45.5%現在までに取り組んだことは?病院情報を何で収集していますか?出典/2023年卒 マイナビ看護学生 就職活動意識調査(2022年4月実施)病院ホームページ就職情報サイト、アプリ合同病院説明会病院説明会WEBセミナー先輩、友人などの知人インターンシップ86.3%83.9%70.8%55.7%38.2%37.4%28.5%病院の種類 14.1%10救急指定 12.1%11病院の機能 9.1%1746

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