Key Word志望領域を真剣に検討しつつ、固執しすぎないメンタリティーを必ずしも希望通りにはならない現実与えられた場所で最大限の学びを!学校での学びや実習を通して、自分がどんな領域で働きたいかイメージは固まってきただろうか。一方で、配属先がどうあれ、決まったことを柔軟に受け入れる姿勢も欠かせないようだ。入職時または採用時、志望する診療科を第3希望くらいまで聞かれるケースが多く、将来的なキャリアプランを見据えて回答できれば理想的です。一方で、実際の配属がそれに沿ったものになるかは別問題。私自身、「ここだけは避けたい」と伝えてあった診療科にいきなり配属されてしまった経験が嫌々仕事をしていると、「もう辞めてしまおうか……」という発想になりがち。逆に、学べることがあると信じて前向きになると、不思議と楽しくなってくるものです。もともと私は患部に直接アプローチできる外科が好きだったのですが、あるとき内科病棟で働くことになりました。正直、最初は魅力あり、組織の中で自分の希望通りにキャリアを歩むのは難しいものだと実感しました。しかし、特に新卒で入職して最初の3年間は、配属先で頑張り抜くことが基本だと私は考えます。たとえ志望通りでなくても、「まずはここで力を付けよう!」というマインドセットを持っておくことが大切です。を感じられなかったのですが、検査データで患者さんの状態が読めるようになり、今後の予測まで立つようになったとき、考察する看護の楽しさを知りました。こうして身に付いた知識や技能は、他の診療科で役立っただけでなく、病院の外で活躍する今も「武器」となっています。診療科目8カテゴリー計画的偶発性個人のキャリアは偶発性に左右される部分もあり、そうした予期せぬ出来事にベストを尽くして対応することの積み重ねで、よりよいキャリアが形成されるという考え方。柔軟性を持って努力し続けることでチャンスをつかむという発想は、看護の世界でも生かせそう。キャリアは法人選びの軸ブレない軸は就活準備のカギ産婦人科/母性看護救急/救急看護/災害看護緩和ケア/がん看護助産/助産師オペ看/オペナース国際看護先輩データキーワードで目立ったのが「認定・専門看護師」。志望先を探す上で“キァリア”を意識していることが分かる。また「在宅看護」も注目されており、高齢化が進む中で、避けられない医療体制の一つとして認識しているものと考えられる。先輩が注目した看護領域と求められる資質病院選び、将来のキャリアを考える上で興味・関心のあるキーワードは?出典/2023年卒 マイナビ看護学生 就職活動意識調査 記述式アンケートより抽出小児科訪問看護産科/NICU小さな変化を見逃さず、子どもの発達に沿った関わりができ、不安を抱えた保護者とも看護の視点からコミュニケーションできるようにしたい。在宅医療の要として多職種と連携し、患者さんやご家族のニーズを踏まえつつ、その人らしく過ごせる方法を一緒に考えられる能力が必要。夜間のお産や緊急時にも対応できるメンタルと体力が必須。さまざまな状態で生まれてくる新生児を注意深く観察し、細やかなケアも丁寧に行う。救急/災害緩和ケア手術室緊迫感ある過酷な状況でも最善を尽くせるよう、日ごろからトレーニングを怠らないこと。チーム内での緊密なコミュニケーションも欠かせない。人生の終盤を迎えた患者さんに伴走する覚悟を持ち、各自の死生観に思いを致す姿勢が求められる。穏やかな生活を支える疼痛管理の知識も必要。トレーニングを重ね、医師の思考を先読みするような手術介助をものにしたい。緊張感のある場面でも冷静に状況判断する能力が求められる。認定・専門看護師/教育制度1小児看護/小児科2在宅/訪問看護3457689出典/2023年卒 マイナビ看護学生 就職活動意識調査 記述式アンケートより抽出診療科目 10.9%13実際の仕事内容 10.5%16病院の専門領域 5.8%2247
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