マイナビ看護学生 就活BOOK2024
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かなり厳しいですよね。私も、その時期は実習にしっかりと専念し、3年生の春休みを中心に選考準備を進めました。ただし、書類の締め切りは3月末が多かったので、せめて自己分析は早めに取りかかろうと計画し、3年生の冬休みから着手しました。 4年生になってからは、いよいよ「本格的に就活開始!」という雰囲気でしたが、選考の多くは土日に実施されると分かったので、平日は大学の講義に集中するよう心がけました。土川 目が回るほど忙しいからこそ、優先順位を考えながらスケジュール管理を徹底することが欠かせませんよね。 私の場合、まずは大きめのスケジュール帳を用意し、実習の日程、志望先の書類提出日、面接予定日などをすべて書き出しました。そして、書類作成などの準備に要する日数を逆算しつつ、いつから取りかかれば間に合うかを書いておきました。また、うっかり忘れを防止するため、スマートフォンのカレンダーにもこれらの予定を入力し、通知が来るよう設定しておきました。Q 情報収集や法人分析について、工夫した点などがあれば教えてください。石井 「マイナビ看護学生」などの就職情報サイトや合同説明会を活用して情報を集め、まずは多くの病院を知ることに努めました。 特に気になったところは公式サイトをチェックして、病院主催の説明会やインターンシップに参加。これらは合同説明会に比べても、自身の興味に沿って詳しく説明を聞いたり質問したりできるので、志望先を絞り込むには必須のプロセスでした。特に現地開催のインターンシップは「私がここで働いているイメージが持てるか?」という観点から具体的に各病院をチェックできるので、非常に有用だったと感じています。新井 確かに、インターンシップや説明会は、看護部の雰囲るところを探しました。Q 数多くの職場があるなかで、内定先を選んだ「決定打」はどんなところでしたか?新井 実習先の病院であったことも大きいですが、患者さんとご家族に歩幅を合わせ、一人の生活者として尊重した看護が実践されていると感じたことが、何よりの決め手になりました。領域としては急性期病院に絞っていたのですが、術後数日で退院するなど患者さんと接する時間が短いながらも、関わり方によっては相手の心に寄り添えることを目の当たりにしたのです。 また、看護師同士はもちろん、他職種とも協働しやすい雰囲気を把握する上でとても役立ちますね。オンラインであったとしても、各病院が座談会を設けるなど工夫してくださり、実際に働く先輩たちとお話しすることができたのは大きかったです。 「自分にマッチするかも!」とピンときた病院については、複数回参加NGのところを除き、再度インターンシップなどに伺うこともありました。毎回、お話を聞ける先輩方や話題になることも変わるので、気になるところがあれば回を重ねていくのも作戦だと思います。土川 私も「マイナビ看護学生」を利用し、まずは「病院検索」で気になる病院の情報を集めていきました。合同説明会も有用ですが、突っ込んだ質問ができる病院開催の説明会は就職活動のポイントになりますね。 私が参加予定だったインターンシップはすべてコロナ禍の影響で中止となり、オンラインを含めた説明会が重要な情報源になりました。現地に行けないとはいえ、病院の様子はオンラインからでもかなり見えてくるので、あきらめないことが大切です。私は先輩たちが話している様子を観察して、人と人の距離感が適度でアットホームさが感じられ気があり、困ったことがあれば教え合ったり助け合ったりする温かな関係性にも魅かれました。土川 祖母のお見舞いでその病院を訪れたとき、理想の看護師像を見つけることができたからです。担当ではないはずの看護師も優しく声をかけてくださり、祖母は退院した今でも「あのときは看護師さんに救われた。いくら感謝してもしきれない」と話すほど。この病院で私も、患者さんからそう思ってもらえる存在になりたいと考えました。 また、個別説明会で「手術室看護師に興味がある」と話したことを、面接時まで看護部地域との懸け橋になれる看護師をめざしてYukino Ishii50

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