ま今後のことを考えると不安な気持ちばかり大きくなってしまうので、事前に志望する病院の候補をもっと考えておけばよかったです。試験日をチェックしておいたり、書類をきっちりそろえておいたりするだけでも違ったはずです。土川 コロナ禍で就職試験までに実習経験を思うように積むことができなかったため、実習中のエピソードがなかなか思い浮かばず、ESなどの書類作成ではかなり苦労した記憶があります。制限がある実習だからこそ、実施できたことや印象に残ったことを、より細かくメモしておくべきだったと反省しています。Q これから就職活動へ立ち向かう後輩たちへ、アドバイスをお願いします。石井 自己分析は一度で終わりにせず、さまざまなタイミングで行うことをお勧めします。例えば、実習中に感じた自分の特性や友人からの言葉からも、自己理解が深まります。 また、私の場合は、就職活動中に多くの病院や看護師と出会うことで、理想とする仕事像がはっきりしてきました。決して焦らず、本当の自分を探り続けることで、望むような就職先にたどり着けるはずです。土川 実習や就職活動で忙しい毎日になりますが、頑張っている自分を「えらいぞ!」と褒めながら乗り切ってください。私自身、就職活動中はつらいときもありましたが、あの時期を乗り越えられたことが今では大きな自信につながっています。努力できる自分を認めてやり、勇気を持って頑張ってください。新井 時間や労力がかかる自己分析を早々に始め、じっくりと考えられたことが、就職活動の大きな強みとなりました。自省するだけでなく、周囲の人から話を聞くことで、多面的に自分をとらえることができます。少しずつでも進めておけば病院選びの軸もはっきりするので、ぜひ早めに着手してみてください。 そして、看護学生は日ごろの授業だけでも十分に頑張っていると思うので、気負いすぎないことも大切。たくさん考えて、悩んで、素敵な病院に出会えることを祈っています!Q それぞれの道を歩み出す皆さんが、これから目標とする看護について教えてください。土川 実習を通して学んだのは、患者さんを一人の人間としてとらえることの大切さ。看護師として患者さんに関わる上で、全人的な視点を忘れずにいたいです。 また、不安が大きい入院生活において、少しでも安心できるような「寄り添う看護」が求められていると思います。特に手術に立ち向かう患者さんを支えたいという思いが強く、いつかは手術室看護師として活躍できたらと願っています。石井 病院から地域へ戻っていく方は、退院したとはいえ、困難な状況を抱えていたり、つらい症状に悩まされたりしていることも少なくありません。都心の大きな病院まで行かなくても、地元で安心して医療を受けたいというニーズにこたえられるよう、退院支援などの知見を深めていきたいです。地域で暮らす皆さんの健康を支えることに長く貢献できるような看護師をめざしていきます。新井 共に今後の生活を考える存在となり、患者さんやご家族に寄り添うことが目標です。急性期病院で関わる期間は短くても、退院後もその人らしい生活が送れるように、オーダーメイドの看護を考えて展開していきたいです。 興味のある領域はまだ絞り込めていませんが、将来の選択肢が多いと前向きにとらえ、まずは配属先で全力を尽くしたいです。時間帯によって光の加減なんかも違うから、要注意だね今の時代、オンライン面接ならではの対策も大切だよね確かに! カメラ写りのチェックは入念にやっておいたな52
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