マイナビ看護学生 就活BOOK2024
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たるなど、着実にステップアップできる仕組みが構築されている。堀口さんは、がん看護への興味から「消化器内科」を志望。プリセプターのもと、バイタルサインの測定から点滴・注射、与薬、食事・排泄介助、患者さんの移送、内視鏡検査の介助まで幅広い業務を習得していった。 「プリセプターを務めてくれた先輩は、学習の進捗状況をきめ細かにチェックしながら、消化器内科の看護師として習得すべき業務を一通り経験できるよう、計画的にサポートしてくれました。また、課題に取り組むたびに反省点、改善点を明示して、自立を促してくれたのもありがたかったですね。知識をひけらかすようなことは一切なく、『一緒に学ぼう!』と接してくれましたし、わからないことがあっても責めたりせずに『上達できてよかった!』と励ましてくれました。本当に尊敬できる先輩ばかりです」そう語る堀口さんが仕事のやりがいを感じるのは、患者さんの笑顔をみることができたとき、患者さんから感謝の言葉を掛けてもらえたときだという。「以前担当させていただいた患者さんから『辛いときに寄り添ってくれてありがとう』という趣旨のお手紙をいただきました。現場では正解のみえない課題も多く、苦労も少なくないのですが『もっと頑張ろう!』というモチベーションが湧いてきました」看護師が「チーム医療」の重要なプレーヤーとして尊重される点も、同病院の大きな魅力だ。薬剤師や理学療法士など、他職種と密にコミュニケーションを取り、「退院支援を進めるのであれば、リハビリにもっと力を入れた方がいいと思います」といった意見を伝えることも少なくないという。 希望休・長期休暇を活用し仕事もプライベートも充実板橋中央総合病院には「ワーク・ライフ・バランスのための10箇条」と題するポスターが掲示されている。仕事とプライベートをともに充実させるためのポイントが記されているのだが、その中に「休暇を上手にとってリフレッシュ」という項目がある。看護師の日常はハード。月9〜10日の休日、そして年に一度の7日間連続で取得できる長期休暇を活用しながら、プライベートの充実を図り、心身ともに充実した状態で仕事に臨むことが奨励されているのである。「1年目はオンとオフの切り替えがなかなかうまくいかず、疲れが抜けないことも少なくありませんでした。最近は、入浴剤などを利用してリラックスできる空間を創出すること、サーカディアンリズム(体内時計にもとづく約24時間入職当初は夢の中でもモニター音が鳴っているような気がして、疲れが抜けない時期もありました。その反省からオン・オフの切り替えをしっかりして、睡眠時間もきちんと確保するように。プライベートはその時々の気分にしたがって気ままに過ごしています。アクティブに動きたいときは友人と出掛けたり、落ち着いて過ごしたいときは自宅で読書や映画を観たりすることが多いですね。看護師のライフスタイル58

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