幅広い知識を身に付けるため、この病院への入職を決めた「私が看護師になることを志したのは、高校卒業後にデイケア施設の職員として働いていたことがきっかけです。高齢者の方のお世話をさせていただく中、介護士には立ち入ることのできない領域があることを実感するようになったのです。看護師の資格があれば、もっと多くの方の役に立てるのではないかと考え、専門学校で学び直すことを決めました」茨城県内の専門学校で学んでいた山崎さん。筑波大学附属病院には在学中に何度も実習で訪れたことがあった。その時に感じた明るい職場の雰囲気や、学生にもとても丁寧に接してくれる姿勢に魅力を感じていたという。入職の決め手となったのは、大学病院として幅広い症例を扱っていたこと。この病院なら、看護師としての高いスキルや知識が身に付けられるはずだと考えて、入職を決意した。約1カ月間の新人看護師の集合研修で学んだのは、感染症への備えや就業規則、接遇など、院内で働くための基礎となる知識。その後、山崎さんが配属されたのは、放射線腫瘍科、泌尿器科、乳腺・甲状腺・内分泌外科という3つの診療科に特別室も併設されている病棟だった。幅広い症例に触れ、知識や経験を高めたいと考えていた山崎さんにとっては、ぴったりの職場だった。また特別室の患者さんと接することを通じ、他の病棟で扱っている症例の知識を得たり、接遇の経験を高められる環境にも魅力を感じたという。看護の現場で実感したのは時間管理の大切さだった「学校で看護技術を学んできたとはいえ、医療の現場で患者さんと接するのとはまったく別物。そのため当院の新人看護師は、先輩看護師の仕事について見学して一日の流れや患者さんへの接し方、看護ケアについて学ぶ“シャドー研修”からスタートします。その後は先輩に見守っていただきながら少しずつ自分自身でケアを行うようになり、先輩から、もう大丈夫だねという評価をいただきながら、一人でできる仕事を増やしていきました」筑波大学附属病院では、新人看護師の指導役として、新人教育担当者、実地指導者、チューターの役割の方が中心となって、病棟全体で新採用者を支援し、現場に適応できるよう支援している。最初は医療の現場での振舞い方が分からず、戸惑いを感じることも多かったという山崎さん。多くの先輩に見守ってもらうことで、安心して職場になじんでいくことができた。入職から1カ月を過ぎたころ、山崎さんは自身の担当として、一人の患者さんを担当することに。その後、担当させていただく方が新人看護師の戸惑いや悩みにしっかりと寄り添ってくれる先輩たちがいる環境デイケア施設の職員から、看護師を目指して専門学校に進んだという経歴を持つ山崎さん。大学病院だからこその幅広い診療科目と最新の医療技術に魅力を感じ、筑波大学附属病院に入職。医療の現場に身を置きながら日々、大きな成長を続けている。Life Style筑波大学附属病院は、研修に新人教育担当者、実地指導者、チューターという役割の先輩が支援してくださる、とても教育の充実した医療機関です。病棟単位での勉強会が実施されているうえ、施設内には図書館も設置されており、学ぶための機会はふんだんにあります。大学病院という恵まれた環境を活かし、幅広い症例や陽子線治療などの先進的な医療についても学んでいきたいと考えています。看護師のライフスタイル筑波大学附属病院大学病院60
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