一般病棟と精神科病棟合わせて335床からなる国府台病院は、「かけがえのない生命と人間性を尊重し、あたたかい看護をめざします」を看護理念に掲げ、「こころとからだを看ることのできる看護師」の育成に力を入れている。千葉県出身の杉浦さんは、子どものころに入院した経験から「身体の痛みだけでなく、こころにも寄り添える看護師になりたい」と思うようになった。彼女にとって国府台病院が実践している「こころとからだを看る看護」はまさに理想であり、迷わず入職を決めた。「希望をもって入職したものの、一方では技術面に大きな不安がありました。看護学生時代、コロナ禍でたった3日しか実習を受けられなかったからです」しかし、そんな不安もすぐに消え去ってしまった。「新人教育がとても手厚く、自分のペースに合わせて必要な技術をじっくり学ぶことができました」技術研修で、基礎看護技術の初歩から一つひとつ学んでいったこと。配属先の外科・整形外科・眼科の混合外科病棟ではチューターの先輩をはじめ、実地指導者がついて、簡単な処置から実践していったこと。「最初は体位交換から始め、病棟こころとからだを看ることができる看護師をめざして尊敬する先輩看護師のようにこころとからだに寄り添いたい子どものころお世話になった看護師のように、身体の痛みだけでなく、こころにも寄り添える看護師になりたい―。杉浦さんはこの目標をかなえるため、国府台病院に就職した。「無理なく働きながら成長できる環境がある」と語る杉浦さんに、ライフスタイル全般について伺った。Life Style入職して半年が経ち、最近は術後2日目くらいから退院までの患者さんを5〜6人受け持っています。先輩が受け持ち患者さん以外の方のことも気にかけている様子を見て、私も視野を広くもって患者さんを観察するようになりました。入院や手術で不安になっていた患者さんが回復し、不安の訴えが減って表情が明るくなっていく姿を見るたびに、国府台病院の看護師として大きなやりがいを感じます。国立国際医療研究センター国府台病院公的病院(国家公務員、独立行政法人、赤十字等)看護師のライフスタイル64
元のページ ../index.html#68