た国府台病院で看護師のキャリアをスタートできたことを、杉浦さんは心から感謝している。労働環境が充実しているのも、杉浦さんが無理なく働けている理由の一つになっている。「入職後、ゴールデンウィーク明けまで、平日のみの勤務かつ17時に業務が終わるよう配慮してもらえました。おかげで、家でゆっくり過ごすことができ、『また明日も頑張ろう』と前向きな気持ちで日々の仕事に臨めたと感じます」実家暮らしの杉浦さんは、家族と過ごす時間を何よりも大切にしているそうだ。「日勤の日は、帰宅したら家族全員でご飯を食べて、いろいろなことを話します」今日、こんなことができるようになったよ。あんなことも任せてもらえるようになったよ︱杉浦目標は尊敬する先輩看護師として長く働きたいに慣れた6月ごろから技術研修で点滴などの処置を学びました」受け持ち患者さんも、無理のないペースで担当できるよう、まずは軽い症状の患者さんを担当し、徐々に人数を増やしていった。7月には、同期全員が集まり、リフレクション研修に参加。これまでの振り返りを行い、仲間と悩みを共有した。「国府台病院はとても温かな雰囲気があって、やさしい先輩方に支えていただいたからこそ、今の私があります」配属直後、緊張して何もできなかった杉浦さんを、チューターをはじめ、病棟の先輩が何かと気にかけてくれた。「あれから半年経った今も『大丈夫?』と声をかけてくれて、時には仕事を支援してくれます。さらに新人看護師を全職員で見守りたいという意味で、1年目は黄色いストラップを着用しています」やさしく、温かな雰囲気に満ちさんが話すと、「頑張っているね」と家族が笑顔になる。心からリラックスできる時間をたっぷり取ることで、「また明日も頑張ろう」と、エネルギーを蓄えられるのだ。アイドルや芸人が好きで、コロナ禍前はよくライブに行っていたが、今は自宅で動画を観ることが多いという杉浦さん。看護師になったことで責任感が芽生え、休みでも生活リズムを崩さないようオフの過ごし方にも注意を払う。夏に9日間のリフレッシュ休暇を取ったが、感染予防のため外出を控え、自宅でのんびり過ごした。そんな杉浦さんの目標は「こころとからだを看る力」を育み、長く看護師として活躍することだ。「尊敬する先輩たちのように、患者さん思いで、小さな変化にも気づける看護師になりたいと思っています。そして結婚や出産などのライフイベントを経ながら、国府台病院で働いている未来の自分を想像しています」学生時代は休日をダラダラ過ごしてしまいがちでしたが、看護師になった今は、毎日を大切に過ごすようになりました。責任感が芽生え、翌日が休みでも早めに寝て生活リズムを崩さないようにしています。今はコロナで外出を自粛していますが、落ち着いたらぜひ長期休暇を利用して海外旅行に行きたいです。オン・オフともに、やりたいことを一つずつかなえていくつもりです。CONTACT病院種別 公的病院(国家公務員、独立行政法人、赤十字等)病床数 335床(一般病棟196床 HCU4床精神科90床 児童精神科45床)職員数 435名看護師数 250名看護配置基準 一般病棟 10対1 精神科病棟 10対1 13対1院長青柳 信嘉看護部長内山 由美子外来患者数 約820名/日入院患者数 約300名/日診療科目内科 呼吸器内科 消化器内科 循環器内科 精神科 神経内科 心療内科 アレルギー科 リウマチ科 外科 整形外科 脳神経外科 心臓血管外科 眼科 耳鼻いんこう科 皮膚科 泌尿器科 放射線科 麻酔科 歯科口腔外科 総合診療科 児童精神科 肝臓内科 救急科など全36診療科国立研究開発法人国立国際医療研究センター国府台病院〒272-8516 千葉県市川市国府台1-7-1TEL.047-372-3501https://www.ncgmkohnodai.go.jp/杉浦 友香さん国立国際医療研究センター 国府台病院職種 看護師入職年 2022年出身校所在地 千葉県病院所在地 千葉県診療科目 外科・整形外科・眼科Profile千葉県出身。聖徳大学看護学部卒業。「こころとからだを看る看護」を実践していることに加えて、病院見学時にやさしく温かな雰囲気を感じたことから国府台病院へ入職。現在、混合外科病棟に勤務。患者さんからいただく「ありがとう」の言葉が一番のやりがい。はこちら65
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