「入職するなら、血液内科のある大学病院と決めていました。大学病院に絞ったのは、高度な医療・看護を学びたかったからです。 『修業するなら若いうちに限る』と考えていました」。そう話すのは、入職2年目の森さんだ。自身の就職活動を振り返ってこう続ける。「そして大学病院の中で、教育・研修体制が最も充実していると感じたのがここでした」入職後、まず新人看護師は『ポートフォリオファイル』に従い、基本的な看護技術を学ぶのだという。このファイルには、厚生労働省の「新人看護職員研修ガイドライン」が定める「看護技術についての到達目標」が100項目以上にわたり網羅されている。時期ごとに達成すべき目標は決められているが、そのうちのどれを優先するかは自分の習熟度に合わせて決められる。月初に目標を設定し、月末に達成度を自己評価。それに対して先輩看護師がコメントを返してくれる。「基本的にコメントしてくれるのはプリセプター(新人1人ずつに配属される入職5年目以降の先輩)ですが、それ以外の先輩からのコメントもあり、皆に見守られているのを実感します」このようなOJTに加え、さま高度な医療・看護を学びたく大学病院へ血液疾患は生活習慣などと無関係に、ある日突然、元気な方に降りかかります。患者さんにとっては青天の霹靂でしょう。そういう患者さんに寄り添いたくて、血液内科を志望しました。治療法は多岐にわたり、また患者さんとは長いお付き合いになります。今後は、そのような長いスパンで考えられる看護師に成長したいと思っています。新人が大切に育てられているのを実感。「もっと勉強したい」「高度な医療・看護を学びたい」と大学病院を志した森さん。多忙を極める病棟でスタートした看護師生活は、忙しいながらもストレスフリーで充実したものだったという。入職直後から始めた一人暮らしも満喫できるプライベートライフも含め、1年目を振り返ってもらった。Life Style看護師のライフスタイル日本大学医学部附属板橋病院大学病院68
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