高度急性期・専門医療から周産期医療・災害医療・感染症医療までを幅広くカバーし、地域の基幹病院として地元医療界で存在感を放つ「山口県立総合医療センター」。しかし昨年看護師として入職した濱田拓弥さんが同センターを志した理由は、それだけではない。祖父の入院をきっかけに幼少期から看護師を志した濱田さんがめざしたのは「患者さん、そしてその家族にもしっかりと寄り添う看護」。同センターが掲げる「患者本位の医療」はそんな濱田さんの想いにぴたりと合致した。また幅広く知識・スキルを学べる研修制度も、複数の診療科を扱う手術部志望の濱田さんにとって願ってもない環境だった。念願の手術部に配属された濱田さん。現在は器械出し業務を担当している。「器械出し」とは手術に必要な器材を揃え、術中執刀医に手渡す業務だが、もちろん口で言うほど易くはない。1件の手術に用いる器械は数十種類にも上り、診療科が変われば揃えるべき器械もがらりと変わる。診療科が同じであっても、手術内容や執刀医によって“最適解”が異なる場念願の手術室看護師として器械出し業務に従事幼少期、入院中の祖父を見舞ったのを機に看護師を志すようになりました。進学先は県外でしたが「いずれは両親を支えたい」と地元山口での入職を希望。地元の看護科に進学していた妹の協力もあり、山口の医療業界について生きた情報をしっかりと収集できました。中でも入職後研修の充実ぶりは想像以上で、スキルアップや資格取得への意欲もますます高まります。自分らしく働ける環境が「理想の看護師」へと導く山口県の基幹病院として地域に根ざし、先進的な高度医療に取り組む「山口県立総合医療センター」。中でも看護部では「利用者の立場に立った安全で質の高い看護」を理念に、高い知識と技術を持つ500名以上の看護師たちが患者本位の看護を実践している。Life Style自分らしく働ける環境が理想の看護師像の実現を後押し山口県立総合医療センター公的病院(国家公務員、独立行政法人、赤十字等)看護師のライフスタイル70
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