マイナビ看護学生 就活BOOK2024
75/154

りません。反省すべきは反省し、その後はスパッと気持ちを切り替え、前向きな気持ちで翌朝を迎えるよう努めています」。そんな安定した心身を力強く支えているのが、同センターの恵まれた労務環境だ。「高度急性期病院の手術部なので、多少はプライベートを犠牲にせざるを得ないと考えていましたが、いざ入職してみると休暇を取得しやすく驚きました。休暇日数が少ないと『そろそろ休んだら?』と促されるほどです。休日はのんびり読書をしたりギターを練習したり、天気のいい日にはバイクで遠出することもあります」そんな恵まれたライフワークバランスを実践する濱田さんは、間もなく夜間の緊急手術に対応する待機業務の担当になる。通常手術には医師・看護師以外に複数のコメディカルスタッフが立ち会うが、夜間緊急手術を担うのは原則執刀医と手術室看護師のみ。看護師が担う業務領域はおのずと広が合もある。毎回オペ前には必要な器械・手順を入念に確認して現場に臨んでいるが、準備・進行の精度がダイレクトに執刀に影響する重要なポジションだけにプレッシャーも大きい。「配属当初はどの手術にどの器材が必要なのか自分で判断できず、先輩看護師に教わったとおりに動くのが精一杯でした。最近ようやく『自分でやり抜けた』と思えるようになってきましたが、それでも自分で納得できるレベルにはほど遠い。『あの時、なぜ別の判断ができなかったのか』と、反省ばかりです」そんな重責を担うからこそ、濱田さんはあることを心がけている。「仕事を終えて帰宅するとすぐにシャワーを浴び、遅くとも12時までには就寝するのがルーティーン。真剣勝負のオペは常に心身万全の状態で臨まなければな自分らしい働き方を支えるライフワークバランスるため、知識・技術の一層の研鑽が求められるが「自分がどこまでできるか楽しみも大きい」と、濱田さんは前向きだ。「入職当初はできるだけ幅広く知識・技術を身につけたいと思っていましたが、今はこの分野をとことん極めたいと考えています。判断の早さ、手際の良さはもちろん、執刀医に対する提案力も備えた先輩の活躍を見ていると、自分も早くその域に達したいと思うようになりました。専門性を磨き、まずはチーム医療の一員としてしっかりと自分の職責を果たせるようになりたいです」。実務経験5年の審査要件を満たした際には、認定看護師の資格取得もめざすと話す濱田さん。万全のライフワークバランスのもと、週7時間の勉強時間も無理なく確保しながら、夢の実現に向け着実に歩みを進めている。オンオフの切り替えは、仕事終わりのシャワーとコーヒータイム。休日はバイクでロングツーリングに出かけたり、自宅では外の空気を吸い、のんびり自然を満喫しながら、読書や楽器演奏を楽しんでいます。「限りある人生、興味を持ったことは何事も全力で臨む」を信条に、趣味と実益を兼ねて毎年何かしらの資格を取得する計画で、昨年はIT分野の「基本情報技術者」を取得しました。CONTACT病院種別 公的病院(国家公務員、独立行政法人、赤十字等)病床数 504床(一般・特定病床490床、感染症病床14床)職員数 1,103名(2022年11月1日現在)看護師数 570名(2022年11月1日現在)院長武藤 正彦看護部長田島 真由美外来患者数 約821名/日       (2022年度)入院患者数 約381名/日         (2022年度)診療科目脳神経内科、呼吸器内科、消化器内科、循環器内科、腎臓内科、糖尿病・内分泌内科、血液内科、小児科、外科、新生児科、乳腺科、整形外科、脳神経外科、形成外科、心臓血管外科、小児外科、皮膚科、泌尿器科、眼科、産婦人科、生殖医療科、遺伝診療科、耳鼻咽喉科・頭頸部外科、リハビリテーション科、放射線科、神経科、救急科、歯科口腔外科、麻酔科、病理診断科地方独立行政法人山口県立病院機構山口県立総合医療センター〒747-8511 山口県防府市大字大崎10077番地TEL.0835-28-3311https://www.ymghp.jp/濱田 拓弥さん山口県立総合医療センター職種 看護師入職年 2022年出身校所在地 奈良県病院所在地 山口県診療科目 手術部Profile好奇心旺盛ながら、一度決めたら徹底的にやり抜く根気強さも併せ持つ。趣味の読書は新書から映画の原作まで幅広くカバー、学生時代から親しんできたバイクやクラシックギターのほか、入職後は新たにIT分野のスキル修得にも挑戦する。はこちら71

元のページ  ../index.html#75

このブックを見る