める素直な姿勢があれば技術は後から付いてくる、という考えだ。急性期の病院ゆえ、治療が真剣味を帯びて空気が張り詰める瞬間も、多忙な時間帯もある。だからこそ笑顔で楽しく働きやすい環境を作ろう!と職場の課題解決や業務改善にも熱心に取り組んでいる同院看護部。職員の満足度向上を目指した精力的な改革を続けながら、思いやりを持った“専門職業人”としての看護師の育成に、今後も注力していく方針だ。ですね」と看護部長の吉村さん。多くの研修を揃えているほか、視野や展望を広げる機会として他科を体験できる部署外研修の機会も提供しているそうだ。「幅広い診療科を経験したいという本人からの希望や師長からの動機付けをきっかけとしたスキルアップのための部署異動にも積極的に対応しています。多種多様な症例を見られる当院で幅広い経験をしてもらい、『どんな看護をしたいか』という自分なりの看護観も見えてくると思います」PNS(パートナーシップ・ナーシング・システム)体制の確立に向け、段階的に同院独自に考案した「ペアワーク」を導入。プリセプター制度のもとで新人教育を受けた後も、常に先輩とペアで業務にあたる体制にすることで先輩の看護観や技術指導をマンツーマン不安なく働ける職場づくりを推進幅広い診療科を揃え、急性期医療・予防医療・地域医療に積極的に取り組む彩の国東大宮メディカルセンター。多職種カンファレンスなども行われ、専門職員たちが職種を超え連携する「チーム医療」を実践。主体的に患者さんと関われる医療体制を敷いている。24時間体制の手術室では年間約3000件の手術が行われ、経皮的冠動脈形成術(PTCA)や、画像誘導下でカテーテル治療を行うIVRなどの高度な専門治療も扱っている。希望領域の専門性を磨きたい人には申し分ない環境が整っており、入職1年目から手術室への配属を希望する新人看護師も多いという。「環境が充実していますので、ICU・HCUの看護師になりたい、緩和病棟に行きたいなど、数年後の目標を持ちながら励んでほしいで学べる環境を整備している。先輩の手技を間近で見られるだけでなく、スムーズに協力しあえるなど、多くの利点が生まれているという。教育専従看護師、AMGグループのカウンセラーとの面談は年4回以上あり、相談の場も充実。必要に応じて、看護部長自らも面談を行っているそうだ。同院の看護部は「素直さ」「誠実さ」「コミュニケーション力」を備えた看護師像を目指す。日頃から周囲とコミュニケーションを図り、指導の言葉を誠実に受け止目標に応じた専門性を磨ける環境病院見学では急性期・慢性期・ケアミックスなど色々な病院を回り、自分がやりたいことや働く姿を感覚的にイメージしてみるといいと思います。当院を希望くださる方には「まずは1年間頑張ってみよう」という気持ちで飛び込んできてほしいですね。看護部全体でしっかりと支えていきます!村 久美子さん看護部 部長messageCONTACT病院種別 民間病院病床数 337床職員数 903名(2022年4月1日現在)看護師数 415名(2022年4月1日現在)看護配置基準 固定チームナーシング(一部プライマリーナーシング実施)院長藤岡 丞看護部長吉村 久美子外来患者数 約530名/日入院患者数 約270名/日診療科目内科 呼吸器内科 消化器内科 消化器外科 循環器内科 神経内科 リウマチ科 外科 整形外科 形成外科 脳神経外科 心臓血管外科 婦人科 眼科 耳鼻いんこう科 皮膚科 泌尿器科 こう門科 リハビリテーション科 放射線科 麻酔科 歯科口腔外科 腎臓内科 健康診断科 病理診断科 糖尿病・代謝内科、血液内科、緩和ケア内科、乳腺外科、臨床腫瘍科、救急科医療法人社団協友会 彩の国東大宮メディカルセンター〒331-8577埼玉県さいたま市北区土呂町1522TEL.048-665-6206https://www.shmc.jp/orhttps://www.shmc.jp/dept/nursing/recruit/index.html/1 「こんな看護師になりたいという目標を持つことは、慌ただしい毎日を乗り切る支えにもなると思います」と看護部長の吉村さん。憧れる先輩を目標にして、先輩に勧められた資格の取得に励んでいる新人もいるそうだ。2 数年前に全面リニューアルされた同院。全職員が利用できるマッサージ室など『病院らしくない病院』と言われるほど充実したホテルライクな院内施設が揃う。21はこちら91
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