日本のリーディングカンパニー2024
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162日本のリーディングカンパニーリンテックアメリカの大学で学んだ馬木さんは、外国から日本を見ることで日本の素晴らしさを再確認。日本企業で営業の仕事をしたいとの思いから、リンテックへの入社を決意したという。「アメリカでの生活で衝撃を受けたことは、学生の学びに対する貪欲な姿勢でした。また、彼らの姿勢に刺激を受けると同時に、日本の良さについても、身をもって感じる日々を過ごしました。卒業後、働くことについて向き合い、考えた結果、改めて日本に身を置き、日本企業で働き方を身に付けることからスタートしようと決めました」入社1年目、まずは印刷機械を取り扱う部署に配属となり、英語が話せることから海外にある代理店とのやりとりを担当。その後、海外営業グループに異動しシンガポール、タイ事務所へ向けた印刷材料の輸出業務を経験。2013年から印刷・情報材の国内営業を担当することとなった。「粘着紙といっても、一般の人にはわかりにくいかもしれませんが、身近にあるシール・ラベルを思い浮かべていただけると良いと思います。印刷される前の無地のロール紙を印刷会社に販売するのが私の仕事。日用品や電子機器など、シール・ラベルが貼られる製品は多種多様ですが、用途や環境に合わせた材料を提案していくことが重要です。商談相手となるのは、納品先と取引している印刷会社です」同社が提供している粘着紙・粘着フィルムには、何百種類もの豊富なバリエーションがあり、馬木さんでもその全てを把握しているわけではない。「商談の流れによっては印刷機械の提案に話が移行していったり、印刷物の納品先が海外企業であれば英語の資料を読み込むことが必要になったりする場合もあります。そんなときは、これまでの部署で経験してきたことがとても役立ちますね」馬木さんが担当する営業活動は、これまでリンテックが長年にわたり取引してきた、お得意さまへの提案が主体である。それだけに、最前線を担う営業スタッフの一挙手一投足が大きな意味を持つ。「私が発した一言で、これまで築いてきた信用が失われてしまうことのないよう、絶えず責任ある言動を心掛けています。大事なのは、お客さまから提示される一つ一つの事柄に対し、丁寧に対応していくこと。その積み重ねが認められ、何でも気軽に相談していただけるようになる。『馬木君だから任せたんだよ』と言ってもらえるときが、仕事をしていて最もうれしい瞬間です」朝から厳しい声が飛び交い、全員で一丸となって売り上げ達成を目指す営業部の雰囲気が、馬木さんはたまらなく好きだという。現在はかねて希望していた海外駐在をしており、タイでシール・ラベル用粘着製品や二輪用・自動車用粘着製品の営業を担当している。国内営業で学んだお客さまとのコミュニケーション能力を持ち味に、日々業務にまい進している。LINTEC THAILAND CO. LTD.馬木 秀太 ※所属・内容は取材当時のものです。2009年入社。北イリノイ大学ビジネス学部卒業。大阪出身でお笑いが好きなため、留学時代は「リトル・オオサカ」という漫才コンビを組んで、現地の日本人の前で披露していたとのこと。子どもの頃の夢とにかく目立つことが好きで、ノーベル賞を取りたかった。学生時代の夢子どもが好きなので、小学校の先生を目指したことも。現在の夢リタイアしたら、漫才コンビを復活させて活躍したい。職場の仲間たちには、“厳しくも温かい性格”の人が多いと話す馬木さん。日々、顧客との対話を重視し、積極的に客先へ足を運び、全員一丸となって売り上げ達成を目指す営業部のピリッとした雰囲気が、彼はたまらなく好きだと言い切る。アメリカの大学で培った語学力ときめ細かな対応を武器に、奮闘する毎日を送っている。熱い営業スタイルを自分の中に確立していく手応え

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