289日本のリーディングカンパニー●動伝事業動力を伝えたり、その力を変速・減速させたりする動力系や駆動系の設備や部品を主に扱う分野。巨大な産業用設備からOA機器、自動車用まで多種多様な商品をさまざまな産業分野に提供。提案型営業とエンジニアリング力により部品をユニット化することで、単体販売では難しい高付加価値の販売を実現している。最近では、半導体業界を中心とするIT産業に向けての商品が伸びている。●設備装置事業FAシステムを通じて、新しい生産環境の創造に取り組んでいる分野。工場のラインをまるごと提案する技術力、構築力を生かして、高性能・高機能の大型設備からユニット機器までをいち早く市場に提供している。最近では、食品分野や、車載用バッテリーなどのクリーンエネルギー、ダイオキシン対策焼却炉、コージェネレーションシステムなどの「環境ビジネス」、更にこれから欠かせない「介護・衛生・医療分野」など、独自の市場を開拓しつつある。●産業資材事業化学分野の新素材や樹脂製品などの、素材から加工、製品までを一貫して取り扱う。その取扱商品は、業界をリードしている不織布(編み・織りを施さず繊維のままで布状にしたもの)をはじめ、合成樹脂の成型品やカルマーポンプ(医薬品・家庭用などのスプレー状ポンプ容器)、新素材など、多彩な商品を扱い、安定した売り上げを維持している。素材を提供するだけでなく、用途開発を行った上で、商品の開発段階から参画し、加工機器から素材まで一貫して受注するケースも多く、不織布を利用したテトラ(三角すい)型のティーバッグなどはその一例である。事業参入の判断は各事業部門に任されており、多くの場合、「自社の強み(前述のコンサルティング力、提案力、技術力)」×「その分野の成長可能性」×「社員のモチベーション」の方程式によって決まる。社員のモチベーション、という項目があるのは、実際に新しい分野、参入したいフィールドを決める場合、社員の“これがやりたい、ここを攻めたい”という声がきっかけになり、プロジェクトが立ち上がることが多いからだ。アイデアや意見を出すのに上下関係も先輩後輩もない。新人もベテランも、誰もがアンテナを高く伸ばし、企業の効率化、新たな付加価値を追求している。自分次第でいかようにも市場を創り出していける、それがツバコーで仕事をする上での最大の難しさであり、最大の魅力なのではないだろうか。オープンでフランクな社風は、ただ人間関係の面だけにあるのではなく、ツバコーのビジネスモデルそのものにもつながっている。理念にある「人と技術の架け橋」を体現しているといえるだろう。そして今、日本企業のアジアを中心とする新たなグローバル展開と呼応するように、ツバコーでも、今までと異なる切り口でグローバルへと打って出ようとしている。もちろん、これまでも日本企業の工場進出などのタイミングに合わせ、世界に向けて生産ライン(FAシステムなど)や設備、部品、資材などを提案。既にシンガポール、バンコク、ソウル、香港、上海などに納入システムを確立してきているが、これを更に加速させるために、海外のメーカーや代理店などとも積極的に協力関係を結び、世界中を起点にネットワークを張り巡らせている。そのチャレンジは今まさに始まったばかり。文化の壁を乗り越えたパートナーシップを組むためには難題も多いが、これが実現すれば、今後ますます加速化するであろう日本企業の海外展開にも即応できる。そのとき、「ツバコー」は「TSUBACO」となり、グローバルブランドの仲間入りを果たしているに違いない。新市場創造の原動力は一人ひとりのヒューマンパワーツバコーから、TSUBACOへ新局面を迎える世界戦略DATA日本全国、モノづくりの現場で椿本興業の提案が生きている。私たちの日常の生活に深く結びつくツバコーの活躍フィールド。椿本興業株式会社大阪本社●〒530-0001大阪府大阪市北区梅田3-3-20明治安田生命大阪梅田ビル28階東京本社●〒108-8222東京都港区港南2-16-2太陽生命品川ビル30階TEL●03-6718-0201URL●https://www.tsubaki.co.jp/設立●1938(昭和13)年1月10日資本金●29億4,591万円従業員● 単体556名/連結744名 (2022年3月)売上高● 単体915億円/連結968億円 (2022年3月)事業内容●総合商社/工場の生産ラインや物流システム、ロボットなどの産業機械、モーターや制御装置などの動力伝導機器、不織布をはじめとする新素材などの販売事業所●本社/東京、大阪 支店/名古屋、横浜営業所/札幌、仙台、宇都宮、茨城、静岡、浜松、三河安城、四日市、北陸、神戸、四国、岡山、広島、九州、ミャンマー、ホーチミン関連会社●(株)椿本チエイン、ツバコーグループ各社現地法人:タイ、シンガポール、韓国、香港、上海、インドネシア、ベトナム売上構成●東日本本部 36.0% 西日本本部 34.2% 中日本本部 12.9% 開発戦略本部 16.9% (2022.3)代表者●代表取締役社長 香田 昌司企業情報をチェック!気になったらで
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