日本のリーディングカンパニー2024
372/582

372日本のリーディングカンパニー1995年の創業以来、全国の主要都市を中心に多面的な不動産事業を展開する総合デベロッパー「株式会社日本エスコン」。同社は自らを「ライフ・デベロッパー」と称している。マンションや商業施設といった建物(ハードウェア)をつくり上げるだけでなく、そこに住む人の暮らし、集まる人々のふれあいまで思いを広げ、新しい豊かさを創造する。「ライフ・デベロッパー」という言葉には、こうした決意が込められている。そして、コーポレートメッセージには「IDEAL to REAL~理想を具現化し、新しい未来を創造する」を掲げる。同社は次世代を見据えた暮らしそのものを開発している会社なのである。同社が最も得意とするのは分譲マンションの開発だが、商業・物流施設、オフィス、ホテル、賃貸レジデンス、これらを総合的に組み合わせた大型まちづくりなど、これまで以上に多様な領域に開発ターゲットを拡大。また、土地区画整理事業、アセットマネジメント、プロパティマネジメント、不動産企画コンサルティング、海外事業等もアグレッシブに展開するなど、その総合力にはキラリと光るものがある。1995年に大阪で創業した同社だが、現在は東京と大阪に本社を置き、九州・名古屋・北海道にも支店を構える。2001年にJASDAQに上場したほか、16年には東証一部上場。22年4月には東証の市場区分再編に伴い、最も基準の厳しい東証プライム市場に移行した。このように創業から30年弱で飛躍的な成長を遂げた同社だが、さらに力強く躍進しつつある。そのきっかけは、21年4月の中部電力株式会社(以下、中部電力)の連結子会社になったことである。子会社化によるシナジー効果は確実に現れている。会社としての信用力が向上しており、22年9月には、日本格付研究所(JCR)による同社の格付が「A」から「A+」に向上するなど、金融機関等外部からも一定の評価を獲得しているほか、複合開発・まちづくりといった面開発の取り組みが加速化している。また、中部電力グループとの協業も多数進捗。愛知県名古屋市における「第20回アジア競技大会選手村後利用事業」に、中部電力を代表法人とする事業者グループの一員として参画、2028年頃に予定する「まち開き」に向け開発を推進しているのは、その一例である。さらに、静岡県袋井市では中部電力など3社共同で建設を進めている完全人工光型の植物工場「テクノファーム袋井」の稼働が24年1月に予定されている。ライフ・デベロッパーとしての見せ場が、この先も増えていくのは間違いない。現在、同社では2021年12月期から2023年12月期までの3ヵ年を対象とした第4次中期経営計画「IDEAL to REAL 2023」が進行中だ。中期経営計画では「転換&飛躍」をテーマに、最終年度に売上高1100億円、営業利益160億円「転換&飛躍」の同時実現によりさらなる成長へ日本エスコン新しい豊かさを創造する「ライフ・デベロッパー」分譲マンションから大型まちづくりまで、あらゆる分野で挑戦を続ける中部電力の連結子会社となり様々なシナジー効果を発揮ビジョンは「ライフ・デベロッパー」。新たな豊かさの創造に向け、建物などのハードの開発だけでなく、暮らしそのものを開発する。サービス・インフラ/不動産/株式公開

元のページ  ../index.html#372

このブックを見る