日本のリーディングカンパニー2024
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375「ゼロからモノづくりに携わることができる仕事がしたい」―。こうした思いからデベロッパーへの就職を志した深山さん。2021年4月の入社から約2週間の新入社員研修を経て、最初に配属されたのは茨城県のつくば駅前で日本エスコンが「商・職・住」の複合開発を手掛けるうちの、「住」にあたる「レ・ジェイドつくば Station Front」だった。土日はギャラリーを訪れるお客さまとの商談。平日はローンの事前審査のための銀行とのやり取りや、空き部屋の掃除、備品の補充、周辺エリアへのポスティングなどに取り組む日々が始まった。「当社には新卒一人一人に教育担当がつき、新入社員を1年間マンツーマンで指導する仕組みがあります。上司の商談に同席させてもらったり、接客のロールプレイングの相手になってもらったりしながら、接客スキルに磨きを掛けていきました。初めのうちはなかなかうまくいきませんでしたが、お客さまが求めているものをしっかりと汲み取る。どうすれば喜んでいただけるかを考える。『売ろう』としてガツガツするのではなく、お客さまが心を開き、本音を語ってもらえるよう、お客さまのお話をしっかりと『聞く』ことを心がけました」こうした努力が実り、初めての契約を獲得できたのは入社半年後。彼女にとっては二つ目に担当した物件「レ・ジェイド ビオ 幕張本郷」だった。物件を購入した若い夫婦が「いい家を見つけることができた!」と喜ぶ姿が、今も印象に残っているという。その後、深山さんは接客のコツをつかんだのか、次々と契約を獲得。1年目の契約件数は同期中でもトップの10件。2021年度の新人賞を見事受賞した。「上司の接客にずっと同席しているうちに、お客さまと自然に打ち解ける術が身についていたのかもしれません。やりがいを感じたのは、ほかの物件と迷われていたお客さまに、自分が接客した物件の購入を決めていただき、契約後に『ありがとう』と感謝の言葉を掛けていただけたときですね。とはいえ、商談には今も苦労しています。担当する物件が変わるとお客さまの層も変わります。“以前はうまくいっていたことが、ここでは通用しない”といったケースもあるんです」そう語る深山さんは現在、「レ・ジェイド板橋本町」の販売を担当。従来の仕事に加え、予算管理や広告戦略の立案・実行といった新たな業務にも挑戦している。2年目に入って任せてもらえる仕事が増えたことで、自らの成長を実感できているという。「今後は不動産開発の仕事に挑戦したいという思いはありますが、自分のやりたいことが明確になっていない部分があるのも確かです。今後はいろいろな部署で経験を積みながら、本当にやりたいことを見つけていきたい。幅広い事業を展開している当社なら、やりたいことをカタチにしていくチャンスも十分ありますし、若手のチャレンジを積極的に受け入れてくれる会社ですからね」深山さんの挑戦はこれからも続く。首都圏企画販売部で自社分譲マンションブランド「レ・ジェイド」シリーズの販売に携わる深山さん。入社1年目に10件の契約を獲得し、2021年度の新人賞を受賞した若手ホープである。上司によるマンツーマンでの指導のもと、いかにして接客スキルに磨きを掛けたのか。どのようにしてお客さまの信頼を獲得していったのか。営業の仕事内容ややりがい、今後の目標などについてざっくばらんに伺った。ポイントは「売ろう」より「聞こう」新人賞を獲得した若手社員の挑戦と成長2021年入社。上智大学経済学部経営学科卒業。学生時代は企業経営やマーケティング戦略を勉強。「企業理念“ライフ・デベロッパー”への共感」「少数精鋭の会社で、若手のうちから幅広い事業に取り組みたい」との思いから、日本エスコンを選んだ。子どもの頃の夢住宅リフォームをテーマとするテレビ番組の影響で建築家になりたいと思っていた。学生時代の夢実家は千葉県の計画都市。地元が好きで、まちづくりに携わりたいと考えていた。現在の夢不動産の販売のみならず、開発にも携わりたい。日本のリーディングカンパニー首都圏企画販売部深山 明日香 

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