日本のリーディングカンパニー2024
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382日本のリーディングカンパニー東急リバブル不動産ビジネスの世界において、全ての起点となるのは人である。さまざまな立場の人と向き合い、丹念に情報を引き出し、相手を理解することから商機が生まれてくるのだ。東急リバブルでは、配属された部署に応じて必要なスキル・役割を学んでいく「事業部門別研修」や、新入社員一人につき一人の先輩が指導員としてサポートする「職場研修(OJT)」など、幅広い人材育成プログラムを用意。新入社員も、着実に不動産のプロフェッショナルへと成長できるよう、多面的サポートを行っている。なかでも、目覚ましい成果を上げているのが『虎の巻プロジェクト』とよばれている取り組みだ。そのねらいを端的に言うなら“お客様満足を起点に営業する”人材を育てるためのプログラムである。同プロジェクトでは、従来型の「属人的な指導」から脱却すべく「標準化・体系化した育成プログラム及び評価基準」を策定。これにより、社員の成長度合いの見える化を図り、組織全体が一丸となった若手育成に取り組んでいる。これまで、不動産営業のノウハウは営業担当一人ひとりの個性やセンス、積み重ねてきた経験則に依存する部分が大きいと考えられてきた。しかし、この『虎の巻プロジェクト』では、優秀な営業担当者が試行錯誤を重ねながら獲得した英知を集約。そのスキルを体系化し、各要素について理解→体得→評価→指導というサイクルを効率よく回すことで、個々の育成スピードを上げていくようになっている。新卒については3年目、中途は2年目で一人前になることが目標だ。さらに、同社の営業担当者が身につけるべき育成項目・評価基準を具体的に示すことで、現場の指導者と本部スタッフが一体となって人材育成にあたっている。『虎の巻プロジェクト』の営業担当者を早期育成する取り組みは、外部機関からも高く評価され、第7回「日本HRチャレンジ大賞」において「大賞」を受賞している。「日本HRチャレンジ大賞」とは「人材領域の果敢なチャレンジが日本社会を元気にする」というキャッチフレーズのもと、人材領域において優れた取り組みを積極的に行っている企業を表彰するものだ。経営層、人事部門などが人材領域で積極的なチャレンジを行っている企業を表彰することで、日本社会全体の活性を促すことを目的としている。これから不動産営業の世界に乗り出していく新人も、この営業の「虎の巻」を指針としながら、効率的にスキルアップしていくことができるだろう。外部からも高く評価された同社ならではの人材育成制度多彩な価値を提供しつづける企業であるために東急リバブルが最も重視しているのが、一人ひとりのスキルアップと多様な人材活用だ。社員のなかに秘められたポテンシャルを最大限に引き出すため、さらに多様な人々が培ってきた、経験値や得意技、ビジネスセンスを開花させるため教育/働き方の両面から、間口の広い取り組みを展開している。全ての人にとって、働きやすく成長をサポートしていく仕組みを用意2021年度「虎の巻プロジェクト」最優秀新人賞を受賞した松野さん。

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