日本のリーディングカンパニー2024
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399小学生の頃から野球を通して地域社会に育てられたことへの恩返しをしたい。そんな思いで、地域や社会との結びつきを大切にするヤマト運輸に入社した満田さん。最初に配属された地元の営業所で嬉しい再会があった。「子どもの頃、家の前で野球の練習をしていた時によく会話したセールスドライバーの方が私を覚えてくれていました。長年にわたり同じ社員が同じ場所でサービスを続け、地域住民をよく知っていることに、地域を大切にする当社の企業姿勢を改めて感じました」宅急便の最前線の現場や、地域を統括する主管支店で業務経験を重ねた満田さんが大きく成長したきっかけは、入社3年目に全国屈指の大規模営業所で副所長の補佐役を務めたことだ。70名を超えるセールスドライバーや内勤の社員と情報をやり取りし、「お客さまからこんな要望を受けたが、どう対応したら良いか」といった相談に対して指示や提案をする役割が求められた。ある時、地元産の果物の輸送業者を選定するため、自治会館にヤマト運輸を含めた複数の企業の担当者が集められた。満田さんは独自に資料を作成してセールスドライバーとともに提案し、大型の受注を獲得した。「忙しい営業所でしたが、やりがいを感じる出来事が毎日のようにありました。私が異動した翌年、その資料を活用して再び受注が取れたと後輩から報告を受けたことも嬉しかったですね」近年、ヤマト運輸では、国際的なスポーツ大会など、国家的イベントの様々な業務を担っている。満田さんも関連業務に携わり、社会とのつながりを強く感じたという。「こうした国際的な舞台で仕事ができることに、さすがヤマト運輸だという思いを強くしました。私も会社の看板を背負う1人として、精一杯社会に貢献しようと業務に臨みました」現在は、神奈川・千葉・山梨を統括する事業所で、より良い勤務環境を実現するための労務管理に携わる。その一方で次なるステップとして営業所長に就くために、最初の1歩となる「業務役職者立候補試験」にチャレンジしている。「営業所のトップは、ヤマト運輸の花形だという思いがあり目標としています。新入社員の頃から大きな仕事を任されたり、提案を求められたりして、常に挑戦が歓迎される会社だと実感しています。チャンスがあったら積極的に手を挙げて、キャリアを築いていきたいです」その先には、「地域に恩返しをしたい」という思いから、地域活性化のプロジェクトチームに参加するというビジョンも描いている。「コロナ禍に苦しむ地域の様子を見ると、ヤマト運輸のリソースを生かして何とかしたいという気持ちになります。そうした活動を通して、当社の魅力をもっと日本中の人々に知ってもらいたいという思いもあります」満田さんのアグレッシブな姿勢には、ヤマト運輸が社会に新たな価値を生み出しながら、力強く前進し続けられる理由が表れているかのようだ。日本のリーディングカンパニー子どもの頃から地域社会に育てられたことに恩返しをしたいという思いで入社した満田さん。自分の思いを積極的にアピールして挑戦することが歓迎される環境で、地域とのつながりを強く感じながら、アグレッシブな姿勢でキャリアを築いてきた。入社4年目の今、ヤマト運輸のリソースを生かして地域や社会に貢献するために、自分にできることは何だろうかと自問しながら前進を続けている。地域や社会に貢献する喜びを糧としてアグレッシブな姿勢で挑戦し続ける子どもの頃の夢小学校1年生から野球を始めて夢中になり、プロ野球選手を夢見ていた。学生時代の夢ますます野球に没頭し、本気でプロを目指した時期も。教員として野球部を指導する夢もあった。現在の夢一時期は毎年ハワイに行っていたほどのハワイ好き。そのうちハワイに住んでみたい。南関東地域統括 人事・総務担当満田 黎 ※所属・内容は取材当時のものです。学生時代はプロを目指したほど野球に没頭。大学は国際学部に所属し、日本の観光立国としてのおもてなしや文化について学んだ。就職活動での社員との座談会を通して、地域社会との結びつきの強さや、何事にも挑戦できる社風があることを知ってヤマト運輸に入社。

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