My Case1My Case2重度障がい者の訪問介護の有償ボランティアは、看護学校に通う友人に誘われて大学1年次から始めました。障がい者の方のご家庭に直接訪問して、日常生活の補助や夜間の見守りなどを行うのは、想像以上に大変でしたが、介護の人手不足や置かれている状況の深刻さを、身をもって感じることができました。介護業界に限ったことではありませんが、自分が社会に出て何をやるべきかを考えたときに、労働力人口の減少は深刻な課題だと気づきました。日本の人口自体が減少しているので、人を増やすことは難しい状況。業務改善をしなければ根本的な解決にはなりません。そこで初めてIT業界が視野に入りました。訪問介護の経験から社会の課題を実感解決したいことに気づく金融に興味を持って文系就職希望で就活をスタート就職を意識しはじめたときに、まず考えたのは金融業界。銀行やクレジットカード会社の個人渉外に興味を持っていました。業務経験が、自分の生活にも役立つと思ったからです。コロナ禍で大学の授業体制が通常とは異なっていたこともありますが、授業や日常生活での空き時間を使い、秘書検定やファイナンシャルプランナーの資格も取得。こうして文系就職で金融業界をめざしていましたが、別の考え方も出てきました。きっかけとなったのは、現在も続けている訪問介護の有償ボランティア活動でした。社会に出て何をしたいか。就職活動を通じて将来のビジョンを明確に描こう。 理系ながら3年次の夏までは文系就職を考えていた松林さん。夏のインターンシップでは、業種や職種を知るために、もともと興味を持っていた金融のほか、IT、人材、社団法人などの仕事を体験。ただ、夏休みが明けても志望する業種は絞り切れなかった。秋、冬と、いよいよ3月の就活本番が近づくなか、松林さんは就活の方向性を「自分が興味のあるもの」から、「自分は社会に出て何をしたいか」にシフトしていく。Prologue成蹊大学理工学部 物質生命理工学科松林 美里profile高校では化学を中心に学んだが、自分の進路を絞ることに迷いがあり、大学では化学から物理、生物までを学べる物質生命理工学科へ。現在はデータ分析を主に行う物理系の研究室に所属。訪問介護の有償ボランティアの経験から社会課題の解決に関心を持つように。説明会参加社数内定社数エントリー社数エントリーシート提出社数2815153通信インフラ内定先さん22
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