IT業界に志望が固まったのは、選考が本格化する直前です。それまでは自分の興味のある業界だけを見ていましたが、志望動機を書き進めるうちに、社会問題、特に労働力人口の減少に伴う課題を解決したいという思いや、その課題をITを用いた業務改善で補うことができないかと考えるようになり、志望度がより高くなりました。IT業界のなかでは、医療分野に強い企業や、幅広い業界と接点がある独立系IT企業を見るようになりました。また、自分のやりたい仕事は、無形のサービスでさまざまな企業に関わることだと気づき、就活の軸の一つになりました。私たちを求めてくれる会社はきっとある。自分に合ったやり方で、進もう。 就職活動を進めていくうえで、一番大事だと思ったのは、志望業界の方向性を定めて、自分に合ったやり方を確立させること。私の場合、「自分が興味のあるもの」と「自分は社会に出て何をしたいか」が合致していなかったため、志望動機に説得力が欠けていましたが、将来のビジョンを先に考える方法で効率が上がり、就活に前向きに取り組むことができました。誰にでも就職に漠然とした不安はあると思いますが、世の中には、私たちを求めてくれる会社が、想像している以上に多くあります。自分に自信を持って、後悔のないように頑張ってください。My Case4My Case3My Case5第一志望の企業は、大学のキャリアセンターで知りました。3年次の夏休みが明けても、自分の志望する業界が絞り切れず相談に行った際、いろいろな業界の説明をしてくださったなかで、2月の学内セミナーにくる企業として紹介してもらいました。医療分野の事業をしていることは知っていましたが、セミナーでOB・OG に話を聞き、美術や農業分野でのDX(デジタルトランスフォーメーション)など、さまざまな分野の課題解決にITやデジタルで積極的に取り組んでいることを知り、私のやりたいことがここにあると思いました。さまざまな分野の課題解決にITやデジタルで取り組みたい企業研究の目的は自分のビジョンを描くため就活の方法も見えてきた志望動機から業界を逆引きやりたいことの実現にITが浮上最終的にエントリーしたのはITと金融業界の企業です。面接に向けた企業研究は、企業についての知識をアピールするためと思っていましたが、入社後の自分のビジョンを描くためだと気づくと、エントリーシートなどもうまく書けるようになりました。ガクチカは重度障がい者の訪問介護について。ヘルパー向けの小型タブレット導入提案などを盛り込みました。エピソードが複雑だったので、何度も書き直しては添削をしてもらうことを繰り返しました。私はサークルなどに所属していないため、就活の流れなどを先輩から聞けないことが悩みでしたが、SNSで就活用アカウントを作成して情報収集をしたり、インターンシップに参加したりしていくうちに、自分の就活のやり方を確立することができました。大学1年次からの友達は研究室も一緒。3年次の2月に突然、大学院への進学を決めた彼女が、話を聞いてくれたり、複雑なガクチカを見てくれたり。就職活動を一番サポートしてくれました。Message for youJob Hunting Report 202323
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