女性のキャリアを考える本2024
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面接のベースとなるエントリーシートの記載は、自分をよく見せようと誇張しすぎないよう注意し、面接の場でも自分の言葉で話すことを心がけました。話す内容は丸暗記せず、言いたいことを3項目に絞り、最低でも2つは言うことを意識。答えに窮してしまう質問には、素直に「勉強不足です」と伝えて会話を立て直すようにしていました。面接官の方が何を聞きたいかを察して答えることも大事です。会話の中から要望が汲み取れるように、なるべく素の自分を出し、リラックスして面接に臨みました。結果として、十数回経験した面接はすべて合格することができました。めざしてきたことの結果を出す。後押ししてくれる人は身近にいると思います。 当初からホテル・ブライダル業界に絞って就職活動をしてきました。アルバイトで仕事の厳しさも見てきましたが、気持ちが変わらなかったのは、これまでの経験に対して結果を出したいと思ったからです。そのために企業とのマッチングを重視しました。志望業界や判断基準は人それぞれですが、できるだけ多くの情報を集めて考察することが必要だと思います。悩んだときには、友人や先輩、大人に相談すれば、多角的な視点から客観的に意見をしてくれるはず。集めた情報や得られた意見から、悔いのない、より良い選択ができるように頑張ってください。My Case4My Case3My Case5入社する企業の選択は、大きな決断です。私はいろいろな人に相談しました。流れとしては、自分の考えを友人や先輩に話して意見をもらい、方向性を再確認。最後は、両親や親族など大人の意見を聞いたうえで結論を出すようにしていました。大人は学生の私たちよりも多くの経験を積み、長期的かつ広い視野で、アドバイスをしてくれます。私は、そこから得られたさまざまな視点から熟慮を重ね、歴史のある結婚式場への就職を選択しました。入社後は、この企業が運営する結婚式場の良さを若い世代にもっと知ってもらえるように貢献していきたいですね。企業選びは大人の意見も参考に長期的かつ広い視野を持って自分の将来を考える情報収集をネットワーク化不安も打ち明けられる同世代の就活仲間をつくる面接で話す内容は丸暗記しない会話を意識して等身大の自分を伝える就活の情報は自分だけでは把握できないほど膨大にあるので、情報交換ができる就活生同士のつながりが必要です。メンタル面でも、同じ不安や悩みを打ち明けることができる仲間の存在は大切だと思います。私が所属する学部には、同じ業界を志望する友人が少なかったので、就活で知り合った他校の学生が就活仲間として心の支えになりました。インターンシップのグループワークで同じチームだったメンバーとSNSで連絡を取り合うことや、面接会場で一緒になった学生と帰りながら情報を共有することもありました。また、習いごとや留学で知り合った同世代の先輩にも相談したり、エントリーシートの添削もお願いしたりするなど、今ある自分の人脈を最大限に生かしました。海外研修で訪れたスコットランドを代表するホテルのアフタヌーンティーでのひとこま。企業研究として実際にサービスを体験してみることが、就職活動のモチベーションにもなっていました。Message for youJob Hunting Report 202327

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