パワメントについては、スキルアップの機会を提供するとともにネットワークづくりの支援に取り組んでいます。転勤などが難しい方は、どうしても交流範囲が狭くなってしまいがち。そこで、社内SNSなども活用し、社員同士が部署などを超えて交流できる機会や他の部署やグループ会社の仕事についての情報を提供しています。ネットワークを広げることで『これなら私にできるかも』『この人のこの部分は参考になるかも』というリアリティーのあるロールモデルを見つけていただけているようです」多様な人材の活躍で企業を成長させる最後に、第3の鍵が、「経営陣がコミットし経営戦略のひとつとして推進していること」だ。「女性を含め多様な人が活躍できる企業こそ成長できるというのが当社のトップをはじめ全社の共通認識です。わかりやすい実例でいうと、前述の残業時間規制をしたところ、労働生産性が上がり業務改善にもつながりました。時代の変化に対応するための原動力なのです」と森さんは語る。これからも同社の女性活躍推進の取り組みは永続的に続いていく。男性社員が女性活躍推進の取り組みに参加することで意識改革も進み、短時間勤務に対する理解も深い。1転居を伴う転勤をしない働き方の人も上位のポジションに挑戦できる。働き方を転換することも可能。2女性が自分らしいキャリアを築ける文化が醸成されつつあり、男性の理解や育児参加なども進んでいる。324132009年に女性役員が4名誕生。現在、女性の支店長は約2割、海外拠点長は2名(2022年6月末現在)。431
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