建設コンサルタント中日本ハイウェイ・エンジニアリング東京（NEXCO中日本グループ）水野さんが担当するのは、東名高速道路の付帯建物点検データの統計解析と報告・提言だ。例えば、料金所建物の劣化具合は、加速度センサーなどを用いて判断している。しかし、「全てを数字だけで表せないのが難しい」と水野さんは言う。「ひび割れの形状、種類などで修繕の緊急性が変わるため、優先度をどう提示するか、考えなければなりません」また、イレギュラーな数値が出たからといって、即問題と捉えてはいけないのだそうだ。「ＳＡやＰＡのトイレブースにはドア開閉センサーがついています。そのため混雑時間や状況を細かく把握できますが、数値が通常とは異なった時に周辺の状況を調べると大規模イベントがあり利用者が増えていた、ということもありました。データの蓄積と解析は、維持修繕サイクルを決める上でとても重要です。設備や部材などに不具合があった際は、類似の変状や、同じ製品を使用している施設がないか調べ、安全を確保するための資料作りもします」データを解析して実験調査を行った結果、お客さまの利便性向上をもたらすこともある。特定の個室に人が集中していたトイレでは、利用者の視線や動線を分析したことにより「ここに壁を設置す幅広い能力が身に付く水野 真歩さん東名高速事務所施設第三課建築保全管理班2014年入社。工学研究科建築学専攻。日本建築史を学び、活用しながら保存する歴史的建造物と、メンテナンスしながら使い続ける高速道路に共通点を見出し、入社を決めた。PROFILEエンジニアという生き方Life Style as Engineer手厚い福利厚生、教育制度と自由度の高い働き方で人生充実東名、新東名、中央自動車道の管理を行う同社。好きな家が選べる借り上げ社宅、働きやすい勤務時間設定など、「人財」を大切にする同社で活躍する先輩の日常とは。44水野さんが担当するのは、東名高速道路の付帯建物点検データの統計解析と報告・提言だ。例えば、料金所建物の劣化具合は、加速度センサーなどを用いて判断している。しかし、「全てを数字だけで表せないのが難しい」と水野さんは言う。「ひび割れの形状、種類などで修繕の緊急性が変わるため、優先度をどう提示するか、考えなければなりません」また、イレギュラーな数値が出たからといって、即問題と捉えてはいけないのだそうだ。「ＳＡやＰＡのトイレブースにはドア開閉センサーがついています。そのため混雑時間や状況を細かく把握できますが、数値が通常とは異なった時に周辺の状況を調べると大規模イベントがあり利用者が増えていた、ということもありました。データの蓄積と解析は、維持修繕サイクルを決める上でとても重要です。設備や部材などに不具合があった際は、類似の変状や、同じ製品を使用している施設がないか調べ、安全を確保するための資料作りもします」データを解析して実験調査を行った結果、お客さまの利便性向上をもたらすこともある。特定の個室に人が集中していたトイレでは、利用者の視線や動線を分析したことにより「ここに壁を設置す
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