企業の取り組みピックアップ損害保険日新火災海上保険いる最中だ。2019年からは「ビジョナリーウーマンアカデミー」を始めた。これは、女性のリーダー層を育てる研修。回を追うごとに、全国からキャリアアップに意欲的な女性たちが集まっている。また、女性管理職が気軽に交流できるコミュニティも立ち上げた。「本社にいれば女性管理職が周りにいますが、地方では身近にいないことも。お互いにいい刺激になったようです」岡田さんには、20年以上経っても忘れられない言葉がある。新人研修で上司が言った「うちはそんなに大きな会社じゃないから、頑張れば必ず誰かが見ていて、引き上げてくれる」という言葉だ。「本当にその通りでした。管理職になったらボロボロになる姿を見せたら、次に続く人がいなくなります。『管理職になって、ますますいきいきしてるね』と言われるようになりたいですね!」「100%仕事に集中できない時期が人生には何度か訪れます。そのための制度があることに加えて、周りの人たちがお互いを尊重して支える社風があるからこそ、乗り越えられるのだと思います」そう語る岡田さんは、2度の産休・育休を経て復帰した後、課長へとキャリアアップした。その躍進は社風と制度に支えられて成せたものだという。日新火災海上保険の社員を支える制度の一つが時短制度で、実に8つものパターンから選択が可能だ。また、男性の育休取得への足がかりとして、パパママ出産応援休暇を設けている。さらに、ライフイベントの変化などにより、転居を伴う転勤の有無を変更して働く社員もいる。社員一人ひとりがライフイベントに合わせて柔軟に働ける制度を、今なお充実させて女性管理職を育成する新たな研修を創設岡田 宏子さん人事企画部 人材育成グループ1999年入社。文教育学部外国文学科卒業。資産運用や経営企画などを経て、現在は人事企画部で採用や人材育成を担当。2回の産休・育休を経験した後、課長に昇格した。PROFILEPick Upライフイベントの変化を迎える社員を充実の制度とやさしい社風が後押しなぜ、同社の社員たちはさまざまなライフステージの変化があってもいきいき働いているのか?2度の産休・育休を経て課長へとキャリアアップした岡田さんに聞いた。1 「産育休を経てもキャリアアップできる、ロールモデルでいたいです」と岡田さん。 2 誰もが自分らしく働ける環境を目指してダイバーシティ&インクルージョンを推進している。12CHECK THE NAVI詳しい情報は本社所在地:東京都日新火災海上保険株式会社59
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