女性のキャリアを考える本2024
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公益・特殊・独立行政法人中小企業基盤整備機構(中小機構)出産後もキャリアを継続プライベートでは3度の出産を経験、これまで合計3年半の育休を取得した。子どもが小さい頃は仕事中に保育所から呼び出されるなど苦労もあったが、周囲の理解に助けられた。最近は呼び出されることは減ったが、それでも働ける時間は限られている。「以前は完璧さを追い求めて残業することもありましたが、出産後は計画的にメリハリのある働き方を意識するようになりました。おかげで生産性が上がったかなと」家に帰ってからも子どもの宿題チェックや読み聞かせをする時間はしっかりと確保。無理のない形で仕事と育児を両立できている。「今後はさらに別の事業を経験してみたいです。今は4部署目ですが、事業継承など、まだまだ興味のある分野があります。いろいろ経験しながら自分の強みを見つけていきたいですね」中小企業向けの経営支援、まちづくり支援などに携わってきた大場さん。現在は研修事業を担当している。中小機構では「後継者育成」や「業務プロセス改善」といったテーマで企業への研修を行っており、講師のスケジュールや研修内容の調整が主な業務だ。「講師と一緒に、課題解決に役立つ研修内容を考えるのが楽しいところ。関係各所と協力し、研修定員が充足したときの喜びや、受講者からの『良い内容だった』という声がやりがいになっています」中小企業を支援する多彩な事業に携われるのが、中小機構で働く面白さ。さまざまな分野の専門家や支援機関と連携しながら中小企業の課題解決に貢献していける。「多様なツールと専門家人脈による支援は中小機構ならでは。ローテーションで各種事業に関われるため、幅広い経験が積めます」中小企業の課題を解決大場 紫穂さん関東本部人材支援部2008年入構。教育学部卒業。経営支援、まちづくり支援、共済に関わる業務などを経て、21年より現職。長男、長女、次女という3児の母として仕事と育児を両立している。PROFILEWork & Life家族との時間も大切にしながらさまざまな経験を積んで成長できる日本にある企業の99%以上を占める中小企業。その中小企業の経営を多様な形でサポートしているのが中小機構だ。同機構のさまざまな事業に携わってきた大場さんにワーク&ライフを聞いた。育児への理解がある職場で、転勤のない地域限定勤務制度もある。腰を落ち着けて働ける環境だ。5月のGWには東北旅行へ。休みが取りやすく、家族と過ごす時間もしっかり確保できる環境だ。WORKLIFECHECK THE NAVI詳しい情報は本社所在地:東京都独立行政法人中小企業基盤整備機構(中小機構)ワーク&ライフ――私の選択61

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