ワーク&ライフ――私の選択国語が飛びかうマレーシアでの据付作業。多国籍でそれぞれ考え方や習慣も異なる複数のエンジニアとの協同作業は苦労もありましたが、目的達成のためにお互いを理解してチーム力を発揮する濃密な経験ができました」ボーダレスに働く時代 情報工学の知識と英語力を活かしたいと同社を選んだ森田さん。院生の頃から学会発表などで海外に親しみ、入社後は「日本のものづくりを外から見たい」という思いが高じた。念願の海外営業に就いて感じるのは、働く場所の急速なボーダレス化が進んでいること。「これからの時代、日本だけ、日本人だけの仕事の可能性は低く、変化や多様な考えに柔軟であることが求められます。必要なのは語学力以上に物事を明確に伝える力。当社は世代や部門を問わず、そんな人材を評価して活躍の場を与えてくれる会社です」 森田さんが海外営業の社内公募に手を挙げたのは入社5年目のとき。当時社内の女性営業は少なかったが、前任が女性であったこともあり「きっと大丈夫」と勧められた。「面接の際もむしろ女性が増えるのはありがたいと歓迎されました。海外取引先の多くは重要なポジションを女性責任者が占めていたからです」と振り返る。 扱う製品はX線やCTといった非破壊検査装置がメインで、現在はおもに電気自動車に使用するリチウムイオン電池の検査装置を担当する。カスタマイズ品が主流となるため、顧客の要望を踏まえ設計者とともに仕様を検討して提案・見積りを行い、さらに製造工程を管理するコーディネーター的な役割だ。商談、製造管理と通常は毎月のように海外に渡っている。「これまで印象的だったのは5か多国籍の技術者達と協働する森田 知実さん社会インフラ統括部検査システム営業部検査システム営業第一担当2004年入社。大学院情報工学科修士課程修了。システム構築の設計部署を経て現職。ものづくりを通して世界最先端の製品や研究開発を行う顧客企業に貢献できることが大きなやりがいと語る。PROFILEWork & Life最先端企業を顧客に海外営業として活躍ものづくりを通して世界の「いま」を知る離職率が低く女性社員の出産後継続就業率は100%(2021年度実績)。誰もが働きやすい東芝ITコントロールシステムで、敏腕の海外営業パーソンとして活躍する森田さんは“女性活躍”の象徴的存在である。X線検査装置の仕様を社内設計者と一緒に検討。率直に意見を言い合える風通しのよい職場だ。日本文化を学びたいと始めた茶道はすっかりベテラン。休日は寺社巡りなども楽しんでいる。WORKLIFE半導体・電子・電気機器東芝ITコントロールシステムCHECK THE NAVI詳しい情報は本社所在地:東京都東芝ITコントロールシステム株式会社83
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