ゲーム業界に興味を持った大久保さんは︑大学のメディア学部でゲームやITを学び︑ゲーム制作に打ち込んできた︒常に業界の情報が入る環境にあり︑大学2年次からゲーム業界のインターンシップや勉強会にも積極的に参加した︒ 当然の流れで︑3月のエント リー解禁と同時にゲーム業界一本で就職活動を開始︒そこで︑考えに変化が起きた︒ ﹁ゲーム業界は自分に適しているか︑やりたいことをやり通せるか︑と価値観の違いを感じるようになりました﹂ それを確かめるための大学生活︒ゲームビジネスの厳しさも授業でわかっていたはず︒しかし︑違和感はつのるばかり︒大久保さんは就職活動を振り出しに戻す決意をした︒ ﹁好きなことと企業に就職することは︑イコールでは結べないことがわかりました﹂ 就職活動を見直すために︑4年生の夏︑初めて障がい学生向けの企業合同説明会に参加︒そこで︑東芝と出会った︒ ﹁障がい者雇用に対する意欲と私を採用したいという熱意が感じられました﹂ 人のよさに加え︑休暇︑残業︑仕事内容などの労働条件も内定承諾の決め手となった︒ こうして入社以来︑半導体およびストレージ製品の事業拠点でRPA︵ロボティック・プロセス・オートメーション︶を担当︒各部署の﹁業務の自動化﹂にその時点での最適解を出してくれる大久保さんへの信頼は厚い︒ 行動規範に人権尊重を掲げ︑グローバル性・多様性が根付く同社︒障がいの有無にかかわらず︑互いへの理解があり︑﹁働きづらさを感じたことはない﹂と言う大久保さん︒ ﹁就職活動の方向性を変えるリスクを取ってチャレンジした甲斐がありました︒動かない後悔よりも︑結果はともかく自ら踏み出す一歩のほうがはるかに有意義です﹂と力強い言葉を送ってくれた︒就活後半で進路変更経験は判断材料無駄なことは何もない 東芝デバイス&ストレージ株式会社IT推進部 次世代ITプラットフォーム推進担当● 障がいの種類/脳性麻痺● 障がい者手帳の等級/4級● 配慮事項/長時間の起立の回避障がいについて● 説明会参加/約20社● エントリー/約20社● 面接/約10社● 面接で聞かれたこと/学生時代に力を入れたこと、どのような形で弊社に貢献できるか就活データ大久保 和也(おおくぼかずや)さん◀さらに詳しいインタビューは、こちらをチェック!13
元のページ ../index.html#13