企業研究&インターンシップ 完全ガイド 建築・土木系学生版2025
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人を知る プロフェッショナルたちの肖像Portrait Of The Professionals● 建設ファーストコーポレーション一手先、二手先を読み続ける「もともと意匠設計の仕事に興味があったのですが、院生時代に所属していた研究室で家具の設計・施工に関する依頼をいただき、予算や工程の管理等に携わりました。仕事をやり遂げたときの達成感、お客さまに喜んでいただけることに魅力を感じ、施工管理の世界に飛び込むことにしたんです」そう語るのは、建築事業本部工事部で施工管理に携わる佐藤誓哉さんだ。2021年に入社すると、東京都八王子市の地上9階建・シニア向け分譲マンション全3棟の建築現場に配属。先輩社員や協力会社の職人さんに積極的に質問し、わからないことを徹底的に潰すことで、施工管理の基礎を習得していった。「この現場では主に鉄筋・型枠工事の施工管理を手掛けました。躯体の上棟、外装工事が終わって足場を外したときに見た風景。何度思い返しても、グッとくるものがありますね。また、内覧会にご参加いただいたお客さまが玄関ドアを初めて開ける際、手が震えていたのも印象的でした。お客さまの人生の節目に立ち会うことができるのも大きなやりがいです」現在は横浜市港北区に建設中の地上7階建の分譲マンションの施工管理を担当。この現場で佐藤さんは全6棟のうち1棟をまるごと担当する予定だ。心掛けているのは、常に一手先、二手先を読むこと。工事の全体像を念頭に置きながら、業者の手配や次工程までの段取り・打ち合わせを進める。「理解できない事柄に直面したときは、絵や図を描いて考えるようにしています。これにより自分の理解も深まりますし、改善点の発見につながるケースもありますからね。そのほうが職人さんに指示する際も、作業のロスを減らすことができて効率的です」プロフェッショナルへの階段を上り続ける佐藤さん。彼の挑戦は、これからが正念場だ。「入社当初は一日の作業内容を把握するので精一杯でしたが、各工程の作業内容や手順を理解することで、先を見据えて段取りを立てられるようになりました」(佐藤さん)佐藤 誓哉さん建築事業本部 工事部PROFILE2021年入社。工学研究科建築都市環境学専攻修了。入社の決め手は、成長途上の会社に身を置くことで、できるだけ多様な仕事にチャレンジしたいと思ったこと。現在は一級建築士の資格取得に向けた勉強にも力を入れる。設計志望から施工管理のプロへ物件完成時の達成感は格別1都3県を中心に分譲マンションの建設工事を手掛けるファーストコーポレーション。資格取得学費補助制度、先輩社員による現場での手厚いOJTなど、若手の成長を力強く後押しする会社だ。神奈川県横浜市の現場で活躍中の若手社員の挑戦と成長を追った。Portrait Of The Professionals本社所在地:東京都ファーストコーポレーション株式会社CHECK THE NAVI詳しい情報は106

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