になってほしい」と語る。「新人時代は理想と現実のギャップに打ちのめされることもあるかもしれません。それでも困難を乗り越えていこうと前向きに努力を続けることで、当院の看護師は成長を遂げています」医療を必要とするすべての患者を受け入れ、質の高い医療を提供し、再び住み慣れた場所で暮らせるように︱。そんな願いを持った看護師たちが一番輝く自分になれるよう、看護部はこれからも全力で成長をサポートしていく。「超急性期の患者さんを受け入れ、多職種が一丸となって在宅復帰までをフォローしています」と、副看護部長の後藤明美さんが話すことからもわかるように、救急医療やがん看護に加えて、先端医療を受ける患者の看護、終末期看護、退院支援など、幅広い看護を学べる点に、同院の特徴がある。では、同院はどのような教育体制を敷いているのか。「ラダー教育により、段階的に必要な看護を学んでもらっています」と後藤さん。配属先では、新人看護師にプリセプターがついてフォローするが、看護師全員で新人を支えている点に注目したい。これは配属先の部署内に限ったことではなく、後藤さん自ら現場を巡回し、新人看護師の悩みを聞くこともあるという。「みんなで支える風土」があるからこそ、新人看護師は不安仲間と切磋琢磨しながら成長を遂げていく「生命だけは平等だ」︱徳洲会グループの根本原理に根ざし、「断らない医療」を実践してきた湘南鎌倉総合病院。救急搬送応需率は100%で、年間救急搬送件数は22000件以上と多くの搬送件数を誇っている。「地域がん診療連携拠点病院」に指定されているほか、2021年にはPET/CT検査や陽子線治療に対応した「先端医療センター棟」をオープン。その翌年に「救命救急センター・外傷センター棟」を開設し、外傷をはじめとするあらゆる疾患に24時間365日体制で応じている。看護部では、「豊かな心と感性を持ち、人間尊重に基づいた患者さん中心の専門性の高い看護を提供する」を看護理念に掲げ、心に届く看護の提供を目指している。救急医療が有名な病院であるが、を感じることなく、仲間と切磋琢磨しながら必要な看護を学ぶことができている。加えて、資格取得支援制度もあり、毎年、多くの看護師が認定看護師の資格を取得している。現在、有資格者は30名以上。院内研修で講義を行うなど、資格取得により習得した専門性を現場にフィードバックしている。各々の配属先で、患者と向き合う湘南鎌倉総合病院の看護師たち。胸を張り、誇りを抱いて働く姿を見ながら、後藤さんは「看護師一人ひとりが“一番輝く自分”断らない医療の実践により地域医療を支える中核病院患者さんに質の高い医療を提供するには、独りよがりにならず多職種とチームワークを発揮する姿勢が大切です。そして思い通りにいかなくても、困難に立ち向かって乗り越える勇気が必要です。昨日より今日、今日より明日の自分が成長する喜びをぜひ当院で感じていただけたら嬉しいです。後藤 明美さん看護部 副看護部長message1 プリセプターをはじめ、部署の看護師全員が新人看護師の成長をフォローするなど、「みんなで支える風土」が根付いている。 2 看護師一人ひとりが思い描いた「理想の看護」を提供できるよう、教育・研修には特に力を入れている。クリニカルラダーシステムを採用して、段階ごとに必要な看護スキルを指導しているほか、認定看護師など資格取得の支援制度も整えている。21CHECK THE NAVIこの法人の詳しい情報は医療法人徳洲会湘南鎌倉総合病院101
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