マイナビ看護学生就活BOOK2025
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いる。看護副部長の橋本さんは、「年に一回、全員と面談を実施。専門または認定看護師になりたい、訪問看護ステーションに行きたい、さらに専門学校の教員を務めたいなど、希望を聞いています。それを受けて、資格取得のための教育課程に進む人もいますし病棟を異動した人もいます。同じグループ内にさまざまな受け皿がある強みを活用して、本当になりたい自分、本当にやりたい看護を突き詰めてほしいです」と、語る。“なりたい自分になる”をスローガンに、新人看護師の育成に力を注ぐ。教育に関しては、配属先に教育担当のプリセプターを置き、マンツーマンで指導。半年後には、内科担当は外科で、外科担当は内科で1か月間ローテーション研修を実施し、視野の広い看護師を目指す。夜勤研修では、長日勤(8時半から21時まで)6回と、短夜勤(20時半から翌朝9時まで)6回、計12回の研修期間を設けている。最初の夜勤研修2回は、看護師の生活リズムに慣れることから始め、OJTを経た後半の研修は、先輩が見守る中での自立を目的としている。この研修を通して生活の変化や夜勤の不安を解消できたと好評だ。また1年目は全員ネームプレートにひよこマークを付ける。このマークを見ると、職員も患者さんも温かく見守り支えてく多数の研修で手厚くサポート病院全体で育てる新人看護師1895年、福島県郡山市に開設されて以来129年間にわたり地域の中核病院として高度な急性期医療を担ってきた太田西ノ内病院。病床数、看護師数ともに、福島県内では大規模な三次救急の民間病院だ。郡山市を中心とした福島県の中南部地区には、救急医療を担う国公立の病院が少なく、同院のような民間病院がその役割を担っている。中でも同院は高機能総合病院として地域における役割が大きく、また多くの症例が集まるため、看護師として幅広い経験を積むことが可能だ。同院で働くメリットは、すべてにおいてスピード感をもって取り組めることだ。夜間の看護体制や研修費用の補助など、やりたいことを現場に合わせて独自に設定できることは、大きいと言えるだろう。れる。そんな院内の雰囲気も、新人看護師の背中を押してくれている。関連施設には、太田熱海病院をはじめ、太田看護専門学校、さらに介護老人保健施設があり、活躍できる場は幅広い。急性期から慢性期病棟での看護、専門学校の教員、地域の高齢者の看護など、自分の理想の看護師像を求め、キャリアチェンジできる環境が整って自分らしく活躍できる場を見つけることができる環境福島県中南部の高度医療を民間の病院が担う理由産休、育休、時短勤務の取得率は99%(2022年度実績)で未就学児をもつ親は夜勤免除。院内保育所も完備しており、ライフサイクルに合わせて、働く場所も希望を優先しています。系列専門学校ほか、県外からの入職者も増えています。自分の可能性を広げたいと思う方に来ていただきたいです。橋本 由美さん看護副部長(教育担当)message1 救急救命センターでの経験は、その後の看護師人生にも大きな意味をもつ。入職から3年間、基礎研修期間として幅広く学ぶことができるのは、高機能総合病院で働く強みだ。 2 小児科病棟プレイルームの様子。小児科病棟では、病棟保育士も専従で配属されており、発達と治療の両側面から専門的にアプローチが可能。子どものみならず、親のケアまで広い視点で関わっている。21CHECK THE NAVIこの法人の詳しい情報は一般財団法人太田綜合病院太田西ノ内病院111

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